戦国時代の石文化を現代に!一乗谷で笏谷石の薬研体験が始まる
福井市の道の駅「一乗谷あさくら水の駅」では、戦国時代に栄えた一乗谷の石文化を広く知ってもらおうと、笏谷石で作られた「薬研」を使って、朝倉氏ゆかりのサンショウをすりつぶして食べるウナギ膳を提供しています。この体験は、当時の栄華をしのびながら、石文化を身近に感じられるユニークな企画として注目を集めています。
一乗谷の石文化とその歴史的価値
朝倉氏が越前国支配の拠点とした一乗谷周辺は、石の文化で栄えた地域です。一乗谷朝倉氏遺跡には、石造りの遺構が数多く残り、笏谷石で造られた石仏や石塔は約6000点も現存しています。これは全国的にも類を見ない規模であり、石文化が後の時代にも大きな影響を与えた証拠です。例えば、現在の福井城跡の石垣にもその名残が見られます。
中世から近世にわたる「石」にまつわる物語は、文化庁の日本遺産に認定されており、その価値は高く評価されています。石文化を観光客により身近に感じてもらうため、「福井・勝山日本遺産活用推進協議会」と道の駅が協力して、今回の体験企画を立ち上げました。
薬研と朝倉山椒の魅力
薬研は、生薬などを細かく砕いて粉末にする伝統的な製薬道具で、実際に一乗谷から発掘された歴史的アイテムです。この薬研をヒントに、笏谷石を再利用した小物を製作販売する「宝木石材」が、住宅の基礎材や外堀の壁などの笏谷石を加工し、新たに製作しました。
すりつぶすサンショウは、朝倉家発祥の地・兵庫県養父市の特産品である「朝倉山椒」です。風味豊かでマイルドな辛みが特長で、ウナギ膳との相性も抜群です。道の駅名物のうな重(税込み2500円)や、うな丼とおろしそばとのセット(同1750円)などのメニューに、500円を追加すると体験できます。つぶしたてのサンショウの香りを楽しみながら、歴史的な石文化に触れることができるのです。
今後の展開と地域の期待
福井市文化振興課の岡本崇さん(34)は、「一乗谷は石文化も素晴らしい。気軽に体験してもらえれば」と話しています。今後は、この体験を組み込んだツアーなども企画されており、地域の観光活性化にもつながることが期待されています。
営業時間は午前10時から午後4時までで、休業日は道の駅の公式サイトなどで確認できます。この体験を通じて、戦国時代の石文化を現代に蘇らせ、訪れる人々に歴史と食の融合を楽しんでもらう機会を提供しています。



