栃木の「極北セツブンソウ」が見頃 降雪に負けず可憐な花咲く
栃木県栃木市星野町にある民間植物園「四季の森星野」で、セツブンソウが見頃を迎えている。この場所は国内最北限の自生地として広く知られており、今年も白く可憐な花が園内を彩っている。
半世紀以上守り続ける地主の思い
愛称「極北セツブンソウ」で親しまれるこの植物は、石灰質の土壌を好む特性を持つ。同地はその条件に恵まれており、半世紀以上にわたり園を守り続ける地主の熊倉功さん(78)は「降雪にも負けず今年も頑張って顔を出してくれた」と喜びを語る。
熊倉さんは長年にわたる保護活動を通じて、この貴重な植物群落を維持してきた。その努力が実り、毎年この時期には多くの訪れる人々を魅了している。
20年来のリピーターも感動
20年来のリピーターという近所の渡辺清さん(70)は「春を実感します。今年は特に花が多い」と話し、年々増える花の数に目を細める。多くの地域で減少傾向にあるセツブンソウがここで健やかに育っている様子は、地元住民にとっても誇りとなっている。
準絶滅危惧種の貴重な植物
セツブンソウはキンポウゲ科の多年草で、茎の先に直径2センチ弱の白い花をつける。環境省レッドリストでは準絶滅危惧種に分類されており、全国各地で保護活動が続けられている貴重な植物だ。
同園では3月中旬まで見頃が続く見込みで、同時期には紅梅やロウバイ、マンサクなども楽しむことができる。多様な植物が一堂に会する様子は、訪れる人々に季節の移ろいを感じさせる。
入園無料で維持管理に協力を
入園は無料となっているが、維持管理のための協力金として300円の寄付が呼びかけられている。周囲には約100台分の無料駐車場が整備されており、アクセス面でも利便性が高い。
開花情報は市観光協会のホームページで随時発信されており、最新の状況を確認してから訪れることが推奨されている。この時期だけの特別な光景を求めて、多くの植物愛好家や観光客が足を運んでいる。



