東京都杉並区長選(6月28日投票)に向け、前区長の田中良氏(65)が18日、都庁で記者会見し、無所属での立候補を正式に表明した。田中氏は、前回の区長選で現職の岸本聡子区長(51)に敗れるまで、3期12年にわたり区政を担ってきた実績を強調。「区民の福祉向上に全力で取り組んできた」と述べ、自身のこれまでの実績をアピールした。
少子化対策を重点施策に
田中氏は今後取り組みたい重点施策として少子化対策を掲げ、区独自の出産一時金の増額など具体的な政策を提示。子育て世代への支援強化を訴えた。また、高齢者福祉や教育環境の充実など、幅広い分野での区政改革を目指す姿勢を示した。
岸本区政への痛烈な批判
一方、岸本区長の1期目については「ビジョンが非常にあいまいで、区政が後退した印象が強い」と厳しく指摘。特に、賛否が分かれる治水や道路整備の問題を巡り、「対話の区政」を掲げる岸本氏が対応に苦慮している現状を念頭に、「大事な問題は全部先送りにしている」と批判を展開した。区内では善福寺川の水害対策工事をめぐり住民との対立が続いており、田中氏はこうした課題に積極的に取り組む姿勢を強調した。
区長選には、田中氏のほか、岸本氏、自民党前区議の大和田伸氏(45)、国際ビジネスコンサルタントの増田義彦氏(68)も立候補を表明しており、混戦が予想される。



