福島県は、2024年度(2024年4月~2025年3月)の県内観光客数が過去最高を記録したと発表した。前年度比で約12%増加し、約1億2000万人に達した。これは、新型コロナウイルス禍からの回復に加え、インバウンド需要の急増が大きく寄与したとみられる。
インバウンド需要が牽引
特に外国人観光客数は前年度比で約2倍の約150万人となり、過去最多を更新。円安の進行やビザ要件の緩和が追い風となり、東南アジアや欧米からの訪問者が増加した。また、県が力を入れる「福島の食」や「温泉」をテーマにしたツアーが人気を集めた。
新たな観光施策の効果
県は2024年度、観光DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、多言語対応のアプリやバーチャルツアーを導入。これにより、情報発信力が向上し、リピーターの獲得につながった。さらに、県内の観光施設ではキャッシュレス決済の普及が進み、外国人観光客の利便性が向上した。
- 主要観光地の宿泊者数が前年比15%増
- 日帰り客も10%増加し、消費額も拡大
- 特に会津エリアと浜通りエリアで顕著な伸び
今後の課題と展望
県観光課は「過去最高の数字は喜ばしいが、地域間の格差や観光公害への対策が重要」と指摘。今後は、持続可能な観光を目指し、オーバーツーリズムの防止や地元住民との共存を図る施策を強化する方針。また、2025年には大阪・関西万博が控えており、さらなるインバウンド増加が見込まれることから、県は連携を深める考えだ。
福島県知事は「観光客数の増加は県経済の活性化につながる。引き続き、安全で魅力的な観光地づくりを進めていく」とコメントした。



