ディオールが代官山に和のコンセプトストア、ジョナサン・アンダーソンが全ライン展開
高級メゾン「ディオール」が、ソウル、バンコクに続くコンセプトストア「ディオール バンブー パビリオン」を東京・代官山にオープンし、注目を集めている。敷地面積は1800平方メートルを超え、金色に染まった外観は日本の竹林をイメージ。館内には京都の老舗・小嶋商店の京ちょうちんや徳島の阿波和紙が展示され、和の雰囲気を醸し出している。プラントハンター西畠清順が手掛けた日本庭園もあり、静寂が漂う。
ジョナサン・アンダーソンの新章
ロエベで才能を開花させ、昨年ディオールのクリエーティブ・ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソンによる全ラインのコレクションが館内に展開。創設者クリスチャン・ディオールのアーカイブを独自の視点で再解釈した明るい色彩と斬新なフォルムの作品が並ぶ。クチュールとカジュアルを自在に横断し、カーゴパンツやデニムとエレガントなアイテムを組み合わせる手法が異彩を放つ。
フランス文学のタイトルをデザインした布製アイコンバッグ「ブックトート」には、サガン『悲しみよこんにちは』、ラクロ『危険な関係』、ボードレール『悪の華』などが登場し、知的な遊び心を感じさせる。フィッティングルームの壁はテキスタイル作家・光井花のタペストリーで飾られ、「カフェ ディオール」の天井からは、切り絵作家・柴田あゆみが白紙で制作したレースのようなインスタレーションが降り注ぐ。壁面はフラワーアーティスト東信が透明樹脂に花を閉じ込めた「ブロックフラワー」で彩られている。このコンセプトストアは今後数年間の開館を予定している。
そのほかの注目イベント
藤原ヒロシがパンク文化の展覧会を表参道ヒルズで開催
音楽プロデューサー藤原ヒロシが、自身のルーツであるパンクカルチャーをテーマにした展覧会「inception(1976)」を表参道ヒルズで開催中(~17日)。英国の伝説的バンド「セックス・ピストルズ」の1976年デビューを軸に、藤原やキュレーターの細谷武司らが収集した多角的な資料で、同バンドが当時の社会に与えた衝撃を再現。メンバーが使い込んだアンプケース、大衆紙「The SUN」が報じた反逆ぶり、王室への侮辱とみなされ回収された「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」の希少なオリジナル盤、手刷りのポスターなどを展示。藤原は「既存の枠にとどまらず、常に進化するパンクの本質を感じてもらいたい」と語る。
ピストルズの仕掛け人マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドによるブランド「セディショナリーズ」をはじめ、70~80年代のファッションアーカイブも展示。会場外の大階段では、藤原プロデュースのポップアップショップ「ODORIBA」も展開され、表参道ヒルズ20周年メインビジュアルを手掛けた森本啓太とのコラボアイテムなどが並ぶ。
帝国ホテル東京でははらぺこあおむしアフタヌーンティー
エリック・カールの絵本『はらぺこあおむし』の日本語版出版50周年を記念し、帝国ホテル東京(千代田区)でストーリーを再現したアフタヌーンティーを提供中(~6月30日、事前予約制)。卵から生まれたあおむしが成長する物語を食で表現。笠原裕也シェフらは「絵本の色彩を基に、洋なし、オレンジ、リンゴなどの素材を生かした鮮やかなメニュー」と語る。あおむしのクッキーや果実のスイーツ、ソーセージのセイボリー、最後はちょうちょをイメージしたフルーツパンケーキが登場。子ども向けのアフタヌーンティーも用意され、親子で楽しめる。
パネライの特別展「The Depths of Time 時の深淵」
イタリアの高級時計ブランド「パネライ」の歴史をたどる特別展が伊勢丹新宿店で開催中(~12日、入場無料)。米国や中国を巡回した注目の企画展。かつてイタリア海軍の要請でプロフェッショナル向けの高精度計器を開発し、その技術は限られた者しか知らなかった。1910年代の海軍供給開始から、ラグジュアリーウオッチとして1993年に一般市場に公開されるまでの歩みを紹介。貴重な特許資料や防水時計「ラジオミール」、ブランドを象徴する「ルミノール」などのアーカイブピースが展示され、“人々の豊かな時間を刻む”というブランド哲学を体感できる。



