坂本ケーブル、7年ぶりに鋼鉄製ロープを交換 全長2100メートルの新たな命綱で安全強化へ
世界文化遺産・比叡山延暦寺と麓の大津市坂本地区を結ぶケーブルカー「坂本ケーブル」が、2019年以来、7年ぶりに鋼鉄製ロープの交換作業を実施しました。2月25日には、報道陣に向けてその作業の様子が公開され、運行会社の比叡山鉄道と製作施工会社「安全索道」の社員ら約20人が、新しいロープの取り付けに取り組みました。
日本最長のケーブルカー、つるべ式で運行継続
坂本ケーブルは1927年に開業し、全長2025メートルと日本最長を誇るケーブルカーです。2台の車両をロープでつなぎ、山上の滑車を利用して交互に上り下りする「つるべ式」で運行されており、多くの参拝者や観光客に利用されています。
今回の交換作業では、直径38ミリ、長さ2100メートルの新しい鋼鉄製ロープが使用されました。作業は2日目にあたり、社員らは専用の機具を使って、まず1台の車両後部に新ロープを接続し、車両ごと引き上げる工程を実施。その後、もう1台の車両にも同様にロープを接続し、安全確認を進めています。
安全確保と今後の展望
比叡山鉄道の西田陽一取締役は、「ケーブルカーにとっての命綱を交換することで、安全を確保し、今後も多くの参拝者に安心して利用していただきたい」と述べています。この交換作業により、坂本ケーブルは3月2日から営業を再開する予定です。
今回のロープ交換は、定期的なメンテナンスの一環として実施され、ケーブルカーの長期的な安全性と信頼性を高めることを目的としています。比叡山鉄道では、今後も定期的な点検と更新を行い、観光地としての魅力を維持しながら、利用者の安全を最優先に運営を続けていく方針です。



