しまなみ海道の自転車通行料金無料化が2028年3月末まで延長
本州四国連絡高速道路株式会社(神戸市)は、愛媛県と広島県を結ぶしまなみ海道において実施している自転車の通行料金無料化措置を、2028年3月31日まで延長することを正式に決定しました。この措置は、サイクリング愛好家の利便性向上と地域観光の活性化を目的としており、官民一体での取り組みがさらに強化される見通しです。
無料化の背景と経緯
しまなみ海道では、愛媛県今治市の来島海峡大橋から広島県尾道市の因島大橋に至るまでの6つの橋梁を渡る際、通常であれば合計500円の通行料金が発生します。しかし、サイクリングをより楽しんでもらうことを目的として、2014年7月から無料化が実施されてきました。当初の期限は2026年3月末と設定されていましたが、愛媛県と広島県の両自治体が国土交通省および本州四国連絡高速道路株式会社に対して継続を強く要望した結果、今回の2年間の延長決定に至りました。
官民一体の負担体制
無料化による減収分は、年間で約2,200万円にのぼると見込まれています。この財政負担は、本州四国連絡高速道路株式会社に加えて、愛媛県と広島県の両県、さらに今治市と尾道市の両市が共同で分担する形となります。このような官民連携の体制は、地域全体で観光振興と利用促進に取り組む姿勢を明確に示しています。
今後の展望と地域の取り組み
愛媛県の関係者は、「官民一体となって利用環境の向上や観光振興などの取り組みを展開し、さらなる利用促進に努めたい」と述べており、無料化延長を契機としたサイクリングインフラの整備や関連イベントの開催など、多角的なアプローチが期待されます。しまなみ海道は、瀬戸内海の美しい景観を楽しみながら自転車で巡れる人気ルートとして知られており、この措置により国内外からの観光客誘致にもさらなる弾みがつくことが見込まれています。
今回の決定は、持続可能な観光施策と地域経済の活性化を両立させるモデルケースとして注目を集めており、今後の展開が期待されます。2028年3月末までの延長期間中、利用者数の増加と地域への経済効果がどのように推移するか、関係者の注目が集まっています。



