白神山地の入山者数、2025年度は約2割減少し2万5136人に
世界遺産に登録されている白神山地の2025年度(4月から11月)の入山者数が、前年度と比較して約2割減少したことが明らかになりました。環境省東北地方環境事務所のまとめによると、入山者数は2万5136人で、前年度から7830人減少しました。この減少の背景には、昨冬の記録的な大雪によるアクセス道路の開通遅れや、入山可能な期間が短縮されたことが影響していると見られています。
赤外線センサーによる詳細な計測結果
入山者数の計測は、青森県と秋田県の主要な登山道の入り口に設置された赤外線センサーによって自動的に行われています。センサーは合計13地点に設置されており、2025年度はアクセス道路が閉鎖された5地点を除く8地点でデータが収集されました。計測地点は前年度と同じですが、そのうち「崩山」を除く7地点で入山者数の減少が確認されました。
ルート別の入山者数内訳
入山者数を具体的なルート別に分析すると、「ブナ林散策道」が1万8994人で最も多く利用されました。次いで「白神岳」が2002人、「暗門の滝」が1562人、「岳岱」が964人と続いています。これらのデータから、観光客に人気の高いルートでも全体的な減少傾向が見て取れます。
大雪によるアクセス制限の影響
環境省東北地方環境事務所の説明によれば、青森県側の主要なアクセス道路である「白神ライン」の開通が、例年であれば4月下旬であるのに対し、2025年は5月下旬まで遅れました。さらに、交通の便が良く多くの観光客が訪れるブナ林散策道や暗門の滝についても、入山可能な期間が例年より短かったことが、入山者数減少の直接的な要因として指摘されています。このような気象条件に起因するアクセス制限が、世界遺産の観光動向に大きな影響を与えた事例として注目されます。



