妖怪川柳コンテストが20年の歴史に幕 生成AIとの見分け困難で最終回に
境港観光協会は2月19日、漫画家の弘兼憲史さんらを審査員に迎えた「第20回妖怪川柳コンテスト」の結果を発表しました。このコンテストは、妖怪の特徴と現代の世相を巧みに絡めて詠むことを趣旨とした企画で、今回で最終回となります。その理由として、生成AI(人工知能)によって作成された作品との見分けが困難になったことが挙げられています。
20年間で約10万3000句が寄せられる
今回のコンテストには、全国から3,129句の応募がありました。20回にわたる歴史の中で、累計で約10万3000句もの作品が集まり、多くの参加者に愛されてきたことがうかがえます。受賞作品の発表会では、結城豊弘会長(左端)らが受賞者を紹介し、コンテストの盛り上がりを振り返りました。
受賞作品の紹介
中学生以下の部では、最優秀賞に茨城県の保育園男児(6歳、雅号・あらたん)の作品「のっぺらぼう 朝のママにも にてるかも」が選ばれました。この句は、妖怪ののっぺらぼうと朝の母親の顔を比較するなど、子供らしい視点が光るユニークな内容です。
一般の部では、妖怪川柳大賞に石川県の会社員男性(67歳、雅号・トンちゃん)の「ミャクミャクを 妖怪辞典で 探す父」が選出されました。この作品は、妖怪の鳴き声を辞書で調べる父親の姿を詠んだもので、日常と妖怪を結びつけた巧みな表現が評価されました。
今後の展望と協会のコメント
コンテストは今回で終了しますが、境港観光協会は今後、イベントの一環として川柳大会の実地開催を計画していると明かしています。結城豊弘会長は、「とても面白いコンテストでした。苦渋の決断ではありましたが、20年間にわたり多くの方々に盛り上げていただき、心から感謝しています」と語り、長年の参加者や関係者への謝意を示しました。
このコンテストは、妖怪文化を広めるだけでなく、地域の観光活性化にも貢献してきました。生成AIの台頭により新たな課題が生じたものの、その歴史と成果は今後も語り継がれることでしょう。



