一畑電車が新型車両「天叢雲」を11月から運行開始、三種の神器にちなんだ命名
一畑電車は、新型車両「天叢雲(あめのむらくも)」の運行を2026年11月から開始すると正式に発表しました。この車両は、出雲神話に登場する三種の神器の一つ「天叢雲剣」にちなんで名付けられ、一両編成で定員49人を収容します。
豪華寝台列車「ななつ星」のデザイナーが内外装を担当
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」などで知られる工業デザイナーの水戸岡鋭治氏(78歳)が、外装と内装のデザインを担当しました。車体デザインは、あかね色を基調に金色で雲の輪郭を描き、出雲の地名の由来となった「湧き出る雲の中を駆け抜けるイメージ」を表現しています。
車内には以下の特徴的な要素が取り入れられています:
- 床材に木材をふんだんに使用
- 景色を楽しめるカウンター席を設置
- 3方向から座ることができるソファタイプのシートを配置
総事業費は約8億5800万円、国や自治体の援助で2両導入
この新型車両は、国や島根県、周辺自治体の財政援助を受け、計2両を導入する計画です。総事業費は約8億5800万円に上ります。当面は通常車両と同じ運用が予定されていますが、2027年度以降には、沿線地域の味覚を楽しめる軽食の提供や伝統工芸の体験会など、観光客向けの特別なサービスも計画されています。
関係者の期待と今後の展望
松江市で18日に開催された記者会見で、一畑電車の石飛貴之常務は「新たな観光需要の創出の一助となってほしい」と期待を表明しました。デザイナーの水戸岡氏は「ここにしかないオンリーワンの車両だ。『天叢雲』という素晴らしい名に恥じない車両を最後までつくりたい」と述べ、現行のデザイン案をさらに改良する可能性も示唆しています。
この新型車両「天叢雲」は、島根県の観光振興と地域活性化を目的として開発され、神話に根ざした独自のコンセプトと洗練されたデザインが注目を集めています。運行開始後は、沿線の魅力をより一層引き立てる存在となることが期待されています。



