青森県の漁獲量が過去最低に、昨年は前年比42%減の6万8千トン
青森漁獲量が過去最低、昨年は42%減の6万8千トン

青森県の漁獲量が過去最低に、昨年は前年比42%減

青森県は2月20日、2025年の県内海面漁業の漁獲量が前年比42.2%減少し、6万8141トンに留まったと発表しました。これは統計が残る1958年以降で初めて10万トンを下回り、過去最低の記録となりました。一方、漁獲額は355億6709万円で、前年から13億9164万円増加しています。

海水温上昇が漁獲量減少の要因

県水産振興課によると、漁獲量の大幅な減少は海水温の上昇など海洋環境の変化が主要な要因と分析されています。海洋生態系に影響を与える気候変動が、青森県の水産業に深刻な打撃を与えている状況が浮き彫りになりました。

主力魚種ホタテガイの状況

青森県を代表する水産物であるホタテガイの漁獲量は、前年比29.5%減の2万2093トンでした。しかし、価格高騰の影響で漁獲額は21.1%増の99億4900万円に達しています。県は年間生産量8万トンの維持を目指していますが、高水温による被害が続く可能性が高く、今後の漁獲量減少が懸念されています。

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マイワシが激減、ニジマスは増加

2024年に4万760トンあったマイワシは、前年比88.5%減の4699トンに激減しました。これは15種類ある主な魚種の中で最も大きな減少幅で、太平洋沖でまとまった漁場が形成されなかったことが原因と見られています。

一方で、養殖の「青森サーモン」などを含むニジマスは3246トンと、過去5年間の平均と比較して112.9%増加しました。生産規模の拡大が進み、漁獲額は17億1200万円に上っています。また、スルメイカも漁獲量が前年比60.9%増の8003トン、漁獲額が31.5%増の60億5900万円といずれも増加傾向を示しています。

県の対応と今後の展望

県水産振興課の石戸義人課長は、漁獲量減少が関連産業へ与える影響の大きさを指摘し、次のように述べています。

「作り育てる漁業の推進や資源管理による漁業資源の持続的な利用を目指します。漁業者の挑戦的な取り組みへの支援も検討したいと考えています。」

青森県は伝統的な漁業から養殖への転換や、新たな魚種への対応など、気候変動に適応した水産業の再構築が急務となっています。海洋環境の変化が続く中、持続可能な漁業の実現に向けた取り組みが今後さらに重要になるでしょう。

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