古都奈良に初夏の訪れを告げる伝統行事「薪御能」が15日、奈良市の春日大社と興福寺で華やかに開幕しました。この行事は、869年から続く興福寺の法会「修二会」に由来し、約1150年以上の歴史を誇ります。
薪御能の起源と意義
薪御能は、修二会に付随して演じられるようになった猿楽が起源とされ、各地の野外能の源流として知られています。観世、金春、宝生、金剛の四座が能を披露し、狂言も演じられる重要な伝統行事です。
初日の公演内容
初日となる15日は、春日大社で金春流による能「翁」が上演され、興福寺では宝生流による能「頼政」が披露されました。薪の明かりが揺らめく中、幽玄な世界観が広がり、観客を魅了しました。
堺市から夫と訪れた松本一美さん(64)は「タイムスリップした気分になった。古都の夜に能楽が溶け込んでいて、とても感動した」と感想を語りました。
2日目の予定
薪御能は2日間にわたって開催され、16日も公演が行われます。16日午前11時からは春日大社で金春流による能「東北」、午後5時半からは興福寺で観世流による能「養老」などが披露される予定です。
薪御能は、奈良の初夏の風物詩として多くの人々に愛され続けており、今年も多くの観光客や地元住民が訪れ、伝統芸能の魅力に浸っています。



