福島空港の2025年度の搭乗者数が28万1422人に達し、東日本大震災後の最多記録を更新したことが明らかになった。これまでの震災後最多は2018年度の26万7356人で、約1万4000人上回る結果となった。
増加の背景
福島県は、大阪・関西万博の開催に伴い大阪線の搭乗者数が増加したことや、国際線ではチャーター便として運航する台湾便が好調だったことが主な要因と分析している。県が12日に発表した利用状況によると、国内線と国際線を合わせた搭乗者数は前年度から1万8469人増加。新型コロナウイルス感染症の世界的拡大により空港利用が激減した2020年度以降、5年連続で増加を続けている。
国内線の状況
国内線の搭乗者数は24万8259人で、内訳は定期便の大阪線が前年度比8.7%増の19万9528人、同じく定期便の札幌線が4万2549人で前年度から1118人増加した。大阪線の伸びは万博関連の需要が大きく寄与したとみられる。
国際線の状況
国際線の搭乗者数は前年度とほぼ横ばいの3万3163人。うちチャーター便の台湾線が3万1426人で前年度と同水準を維持し、ベトナム線は1737人が利用した。搭乗率は台湾線が84.4%、ベトナム線が82.3%と高い水準を示している。
過去との比較
福島空港の利用者数は、1999年度のピーク時には約76万人に達していた。しかし、2009年の日本航空撤退などにより減少し、2010年度の搭乗者数は28万6375人だった。震災後はさらに落ち込んだが、今回の記録は震災前の水準に迫るものとなっている。
今後の取り組み
県は国内定期便2路線と国際線チャーター便の利用促進に取り組みつつ、定期路線再開に向けた働きかけを継続している。本年度は韓国のチャーター便が7月と10月に運航予定で、現地窓口を設置して情報収集などを進める方針だ。県空港交流課は「国内定期便とチャーター便のPRや事業を継続し、実績を積み上げたい」と意欲を示している。



