愛知大学(名古屋市東区)は15日、2030年代前半に理系学部を新設する構想を公表した。現在は法学部や経済学部など文系学部のみの大学だが、理系学部を新設することで総合大学への転換を目指す。第1弾として、2027年4月に文理融合型の社会情報学部を設置することも発表した。新学部の設置は16年ぶりとなる。
理系シフトの背景と学長の狙い
広瀬裕樹学長は「文系総合大学としての蓄積を生かしながら、理系分野を含めた総合大学に変わっていきたい」と述べ、理系シフトの意義を強調した。愛知大学は名古屋市と愛知県豊橋市にキャンパスを有し、新設される理系学部は豊橋キャンパスに設置する方針。具体的な学部の詳細は今後詰めるとしている。
社会情報学部の詳細
2027年春に開設予定の社会情報学部は、名古屋キャンパス(同市中村区)に設置される。学部内には「情報・AI」「経営情報」「経済情報」の3コースを設け、デジタル技術や人工知能(AI)を駆使して社会や企業の課題を解決できる人材の育成を目指す。新たに実証分野の研究者ら8人を教授として採用し、数学が必須の入試も実施する。
新学部の入学定員は185人。大学全体の定員数を維持するため、法学部、経済学部、経営学部、文学部の定員を削減する。18歳人口の急激な減少や文系人材の需要減少が見込まれる中、愛知大学は規模拡大ではなく「リバランス」によって対応する方針だ。



