愛知県大府市が4月から衣類リユース回収を開始 全9公民館で資源循環プロジェクト推進
愛知県大府市は、2026年4月から市内の全9公民館において衣類のリユース回収を開始することを発表しました。この取り組みは、資源循環に特化した企業であるECOMIT社(本社・鹿児島県)と連携して実施され、回収された衣類は国内外のリユース・リサイクル販売網を通じて再流通される予定です。
官民連携による費用負担ゼロの仕組み
今回のプロジェクトでは、回収費用と買い取り価格を相殺する仕組みを採用しており、市の財政負担は発生しません。回収対象となるのは、衣類全般および未使用のタオルやシーツです。ただし、汚れが著しいものや制服、体操着、下着、水着などは対象外となります。
ECOMIT社は、回収した衣類を自動化技術とスタッフによる手作業で選別し、リユース可能なものは国内外の販売チャネルで流通させます。同社の坂野晶・上席執行役員は「資源循環する仕組みを市民の身近なものにしたい」と意気込みを語っています。
市民の高い関心が連携を後押し
大府市ではこれまで、電化製品などの回収イベントを試験的に実施してきました。昨年6月には約4トン、今年1月には約6.6トンの電化製品が集まり、衣類に関してもそれぞれ601キログラムと880キログラムが回収されるなど、市民の資源循環への意識の高さが示されました。
岡村秀人市長は「市民の関心と意識の高さが、今回の官民連携につながった」と述べ、地域全体で環境問題に取り組む姿勢を強調しました。協定締結式は3月24日に市役所で行われ、坂野氏と岡村市長が連携を確認する様子が公開されました。
持続可能な社会実現に向けた具体的な一歩
この取り組みは、単なる衣類回収にとどまらず、地域全体の資源循環システム構築に向けた重要な第一歩となります。大府市とECOMIT社の連携は、環境負荷軽減と経済的持続可能性を両立させるモデルケースとして、他の自治体にも参考になることが期待されます。
今後は、回収ボックスの設置場所や回収スケジュールなどの詳細情報が市民に周知される予定です。大府市では、このプロジェクトを通じてさらなる資源循環の拡大を目指す方針です。



