OSK日本歌劇団「春のおどり」100周年記念公演、京都・南座で初開催
OSK「春のおどり」100周年、京都・南座で初公演

OSK日本歌劇団「春のおどり」が100周年 京都・南座で記念すべき初公演

上方の春を華やかに彩るOSK日本歌劇団の伝統公演「レビュー 春のおどり」が、1926年4月の初上演からついに100周年という節目を迎えます。記念すべき今回は、長年披露の場となってきた大阪松竹座から場所を移し、京都・南座で初めて開催されることになりました。4月10日の開幕を目前に控え、トップスターの翼和希さんと娘役トップスターの千咲えみさんが公演への熱い思いを語りました。

稽古場に響く熱気 新作「サイレンフォニー」の魅力

「表現することへのテンションは高く!」「袖から出てくる時から演技している感じで」――。3月下旬、大阪市中央区の稽古場では、「春のおどり」第2部の洋物レビュー「Silenphony(サイレンフォニー)」の作・演出・振り付けを担当する平沢智さんの声が響き渡っていました。劇団員たちは気持ちの良い返事と共に動きを確認し、エキゾチックな曲調に合わせて滑らかな手足の動きで息の合った踊りを披露します。

翼和希さんは稽古の様子について「みんなで踊り、歌うところが多い。『あぁ、こういうのがやりたかってん!』という気持ちになっています」と語り、千咲えみさんは「壮大さにワクワクが膨らみます」と笑顔を見せました。二人とも充実感に満ちた表情で、公演への期待をにじませています。

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静寂から交響へ ドラマチックな舞台構成

「サイレンフォニー」というタイトルは、サイレンス(静寂)とシンフォニー(交響曲)を組み合わせた造語です。平沢さんは「シンフォニーには共に響くという意味もあります。劇団員みんなで共鳴し合い、素晴らしい作品を作り上げてほしいと願っています」と語ります。

この作品では、「ダンスのOSK」らしい力強く華やかな群舞に加え、静寂から徐々に響いてくるリズムに合わせて舞の熱量が高まるドラマチックな場面も用意されています。翼さんは「心臓の鼓動や体内の小さな音だけが聞こえるようなところから、どんどん音がつながっていく展開は経験したことがありません。胸の奥にズドンとくるようなエネルギーを生み出し、観客の皆さんの心をつかみにいきたいです」と意気込みを語りました。

和物ミュージカルで描く古代日本の恋物語

第1部では、和物ミュージカル「たまきはる 命の雫」(作・演出:北林佐和子)が上演されます。シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」をベースに、舞台を古代日本に移した恋物語です。千咲さんは「日本舞踊の所作を取り入れているため、『ロミジュリ』と聞いて思い浮かべるものとは全く別物になるはずです。どのように仕上がるか、私たち自身も楽しみにしています」とほほえみながら語りました。

100年の歴史と新たな挑戦

OSK日本歌劇団(当時は松竹楽劇部)は1923年、松竹座開場の前年に発足しました。「春のおどり」は1926年4月に松竹座で初上演されて以来、タップダンスの導入や現在も歌い継がれる「桜咲く国」の披露など、多彩なパフォーマンスを通じて劇団の魅力を広げてきました。運営体制の変遷や存続危機を乗り越え、2004年からは再び松竹座での春のおどり開催が恒例となっていました。

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今回、本拠地とも言える松竹座を離れることについて、千咲さんは「場所は変わっても、伝統はしっかりとつなげていきます。私たちでしっかりバトンを持ち、春のおどりという名が永遠に受け継がれるようにしたいです」と決意を新たにします。翼さんも「OSKには、雑草魂や生命力といった心意気が代々引き継がれてきました。この心意気は、どの時代の春のおどりにも詰まっていたものです。今回も全力で歌い、全力で踊り、妥協することなく成長していけたらと思います」と前を向いています。

公演は4月19日まで開催されます。問い合わせは☎0570・000・489まで。