篠井英介さん主演「欲望という名の電車」、女方としての集大成を大阪で上演
篠井英介さん主演「欲望という名の電車」、女方の集大成

篠井英介さんが女方としての集大成を披露、「欲望という名の電車」が大阪で上演

現代演劇の女方として長年活躍してきた篠井英介さんが、2026年4月4日と5日に近鉄アート館(大阪市阿倍野区)で上演される舞台「欲望という名の電車」に主演します。この作品は、テネシー・ウィリアムズ作で1947年にアメリカ・ブロードウェーで初演され、日本では1953年に初めて上演された古典的名作です。篠井さんは主人公の女性・ブランチを演じ、女方としてのキャリアの集大成と位置付けています。

女方としての確立と役への思い

篠井さんは、10代の頃に文学座の杉村春子さんが演じたブランチを見て、「演じてみたい」と強く思ったと語ります。当時を振り返り、「かわいげ、切なさ、いとしさ、いやらしさ……。『女』が凝縮されていたんです」と述べ、役の魅力に惹かれたと説明しました。1984年に劇団活動を始め、2001年に初めてブランチ役を演じて以来、2007年まで続けました。今回の上演は19年ぶりで、「常にずっと、『何をやりたいか』と問われたらこれがやりたいとなってしまう役」と熱意を込めています。

また、篠井さんは「自分の中での女方を確立できた思いがある。現代演劇の女方にとって、これが集大成なのでは。若い頃には出せなかったものも伝えたい」と語り、女方としての成長と表現の深まりを強調しました。1992年にはブランチ役の話が持ち上がりましたが、当時はアメリカの権利関係者から女方が演じることに反対され、断念せざるを得なかった経緯もあります。しかし、時代と共に性別の捉え方が変化し、現代演劇が受け入れる表現の幅が広がったことで、今回の実現に至りました。

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作品のあらすじと演出へのこだわり

「欲望という名の電車」の舞台は、アメリカ・ニューオーリンズです。貧しくも幸せなステラ(松岡依都美さん)とその夫・スタンリー(田中哲司さん)のもとに、親族の死で憔悴したステラの姉・ブランチ(篠井英介さん)が訪れます。共同生活を始めるものの、スタンリーとブランチは次第に対立を深めていくという物語です。

篠井さんは、女方としての役作りについて、「僕は、女方専用でいたいと思って生きてきた。スッと出てきて女優さんに交じって演じていても違和感がない女にならなくてはいけない。そんな心情でいる専業の女方は僕くらいなのかもしれない」と語り、女方としての専門性にこだわりを持っています。外見については、あえて女性的な見た目にはせず、自然な表現を目指すと述べ、「それでも女のように見られるというのを目指している。男も女も忘れていたと引き込まれてくれたら、大正解」と笑顔で語りました。演出はG2が担当します。

この上演は、関西発の文化イベントとして注目を集めており、篠井さんにとって女方としての集大成となる舞台として期待が高まっています。大阪での公演は、地域の演劇ファンにとって貴重な機会となるでしょう。

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