佐賀で五月のぼり制作最盛期 男児の成長願い伝統の手染めに職人技
佐賀で五月のぼり制作最盛期 男児の成長願い伝統の手染め

佐賀で伝統の五月のぼり制作が最盛期 男児の成長願い込め職人技輝く

端午の節句に男児の健やかな成長を願って掲げられる「五月のぼり」の制作が、佐賀県小城市の城島旗染工で現在、最盛期を迎えている。赤、青、緑など色鮮やかな染め上げられたのぼりは、西日本を中心に東北や関東の一部地域でも、こいのぼりと共に端午の節句の風物詩として親しまれている。

7.5メートルの布に伝統の手染め技

職人たちは長さ7.5メートル、幅90センチの木綿布に、もち米を練った伝統的なのりを使って型を置き、色が混ざらないように注意しながらハケで丁寧に染め上げていく。この工程では、赤や青、緑などの鮮やかな色彩が一枚の布に躍動感をもって表現される。

特に人気があるのは、よろい姿の武者や歴史上の武将、そして力強い竜を描いた勇壮なデザインだ。一旗を完成させるまでには約2週間の時間を要し、職人の熟練の技と忍耐が求められる。制作作業は4月中旬まで続けられる予定だ。

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現代の需要に応える新たな商品展開

近年では、伝統的な大型の五月のぼりに加えて、室内でも気軽に飾れる長さ100~130センチ、幅45センチのタペストリータイプの注文が増加傾向にある。これは現代の住宅環境やライフスタイルの変化に対応したもので、伝統を守りながらも新たな需要を取り込む工夫がうかがえる。

伝統の手染めにこだわる職人の思い

城島旗染工の城島守洋社長(71)は、「これからも伝統ある昔ながらの手染めにこだわっていきたい」と語る。機械化が進む現代においても、手作業による丁寧な染め上げが、五月のぼりに込められた願いや温かみをより一層引き立てている。

端午の節句という日本の伝統行事を支える職人技は、単なる工芸品制作を超え、家族の願いと地域の文化を結びつける重要な役割を果たし続けている。

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