91歳の誕生日目前に義父が逝去、8ミリフィルムで蘇る家族の記憶と「HYプロダクション」の謎
義父の8ミリフィルムで蘇る記憶、家族葬で発見の「HYプロダクション」

91歳の誕生日を目前に控えた義父がこの世を去り、ひ孫4人を含む総勢19人の家族葬で静かに見送られた。映像の仕事に長年携わっていた義父は、膨大な量のホームビデオや写真を遺しており、葬儀が終わったその晩、家族たちはそれらの鑑賞会を始めた。

押入れの奥から発見された古いテープと映写機

鑑賞会の最中、昔は8ミリフィルムで撮影していたという話題が上がると、家族は押入れの奥を探し回り、古びたテープと映写機を見つけ出した。夫と甥が説明書と格闘した末、ジージーという機械音とともに、義父が50年以上前に撮影した映像が、遺骨が安置された座敷の襖に映し出されたのである。

8ミリフィルムに刻まれた生き生きとした家族の一コマ

映像には、河川敷でたこ揚げを楽しむ幼い頃の夫や、おそろいの洋服を着た双子の義姉たちの姿が鮮明に記録されていた。さらに、子供たちと本気で雪合戦に興じる義母の様子も捉えられており、音のないフィルムの中でも、人々の表情は感動するほど生き生きとしていた。風の動きや空気の匂いさえも伝わってくるような臨場感に、家族は息をのんだ。

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また、空を飛ぶヘリコプターから引いた画がスキー場を映し出したり、うっすらと雪が積もった車のボンネットに指で書かれた撮影日など、義父の細やかなこだわりにも、鑑賞会では驚嘆の声が上がった。これらの映像は、単なる記録を超え、家族の歴史を紡ぐ貴重な遺産となっている。

フィルムの最後に現れた「HYプロダクション」の文字

そして、フィルムの最後に突然現れたのは、「HYプロダクション」という文字であった。義父の名前は山本寛であり、この謎めいた文字に一瞬の沈黙が訪れた。しかし、すぐに座敷は拍手喝采に包まれ、家族は義父の仕事への情熱や遊び心を改めて感じ取ったのである。

この体験を通じて、山本亜紀子さん(54)は、静岡県伊東市で暮らす家族の絆が、映像によってさらに深まったと語っている。8ミリフィルムは、単なる過去の記録ではなく、亡き義父の思い出を共有し、未来へと繋ぐ架け橋となったのであった。

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