ロシア人写真家の個展が渋谷で開催 戦争を経た「魔法が解けた後」の世界観
デジタル世代特有の鋭い感性で若者たちのリアルを幻想的に切り取るロシア人写真家、クリスティーナ・ロシュコワさんの大規模個展「unbewitched/アンビウィッチド」が、渋谷の「PARCO MUSEUM TOKYO」で開催されています。会期は4月13日までとなっており、多くの来場者が訪れています。
少女時代の至福から戦時下の現実へ
1996年にロシアの地方都市ペルミで生まれたロシュコワさんは、思春期の少女たちやLGBTQのカップルを、はかなさと遊び心あふれる表現で捉え、国内外で高い支持を得てきました。その初期作品は、2022年に刊行された初の写真集「The Bliss of Girlhood(少女時代の至福)」に収められており、本展ではモノクロ作品を数点厳選して展示しています。
しかし、ウクライナ戦争を経て、彼女の作品世界は大きく変化しました。現実と非現実の境界を曖昧にした独自の“ダーク・ファンタジー”の世界観を深め、戦時下の閉塞感を漂わすカラー写真を多数制作するようになったのです。
戦火がもたらした表現の変容
ロシュコワさんの作品には、裸体と血、タトゥーやピアッシングを直写した濃密な表現が目立ちます。その中でも特に印象的なのは、純白のウエディングドレス姿の同性カップルがゴミ回収ボックスの前で抱擁し合う場面です。この作品は、戦時下の混沌の中にあっても、清らかな希望の光を感じさせるものとなっています。
戦火が広がるにつれ、ロシア国内では表現の自由が規制され、被写体となった友人や知人たちは次々と国外へ脱出しました。ロシュコワさん自身も2026年3月に祖国を離れ、異国での活動を模索し始めています。本展のタイトルと同名の写真集を日本で発表した彼女は、自身の表現について次のように語っています。
「私の作品にはおとぎ話のような面もありますが、それは大きな痛みを覆い隠す手段の一つです。祖国の過酷な現実を見つめながら“どう生きていくか”を考え、創作を続けたいと思っています」
その他の注目イベントも紹介
遠山正道コレクション展
スープ専門店「Soup Stock Tokyo」の創業者として知られる実業家、遠山正道さんの所蔵品を公開する「とーやまの大好き 遠山正道コレクション展」が、広尾の「アルフレックス東京」で開催中です。会期は4月7日までで、入場は無料となっています。
- ダミアン・ハーストやデイヴィッド・ホックニーなど、英国を代表する現代アーティストの作品
- 漫画家で美術家の横山裕一さんら著名作家たちの色彩豊かな作品
- 名和晃平さんによる透明なガラスビーズを用いた彫刻
遠山さんは「芸術は特別なものではない」と語り、絵画やオブジェをソファやテーブルに合わせて飾り、住空間に取り入れる楽しさを提案しています。
大人向けしまじろうカフェ
ベネッセコーポレーションの人気キャラクター「しまじろう」の大人向け新ブランド「&しまじろう」の世界観を楽しめるコンセプトカフェ「Cafe&Shimajiro」が、原宿に期間限定でオープンしています。会期は4月5日までです。
店内は原宿の街並みになじむ洗練されたたたずまいで、柔らかな色調のパネルが飾られ、木のぬくもりあふれる落ち着いた空間が広がっています。厚切りのハンバーグにチーズが絡む「チーズメルトバーガー」や、繊細なアートを施したカフェラテなど、大人向けのメニューが充実しています。
イシヤ日本橋の春限定スイーツ
北海道を代表する銘菓「白い恋人」で知られる石屋製菓の直営カフェ「ISHIYA NIHONBASHI(イシヤ日本橋)」では、抹茶とゆずを主役にした春限定スイーツが提供されています。会期は6月8日までです。
- 新緑を思わせる「柚子抹茶」パンケーキ
- 抹茶アイスにゆずのジュレを重ねたパフェ
- ほろ苦い抹茶の風味を堪能できるラテ
これらのスイーツは、味覚と視覚の両方で春の訪れを感じさせてくれるでしょう。



