バンクシーの正体が「特定」されたとロイターが報道 英男性ロビン・ガニンガム氏と
ロイター通信は3月13日、正体不明のストリートアーティストとして世界的に知られるバンクシーについて、独自調査の結果、その正体を特定したと報じた。報道によれば、バンクシーはイギリス南西部ブリストル出身で50代前半の男性、ロビン・ガニンガム氏であるという。
過去の逮捕記録を裏付けに 改名後ウクライナで活動か
これまでにもイギリスのメディアではガニンガム氏の名前がバンクシーとして挙がっていたが、ロイターはより踏み込んだ調査を行った。同通信は、ガニンガム氏が米国で逮捕された際の捜査資料を入手し、その内容を裏付けとしたとしている。
資料によると、ガニンガム氏は後に改名し、ウクライナに入国して作品を残していたという。バンクシーの元仕事仲間が明らかにした過去のエピソードを基に、バンクシーが無名時代の2000年9月に米ニューヨークのビル屋上で広告看板に絵を描き、逮捕されていたことも判明した。
自筆サインに現在の作風を連想させる内容
捜査資料にはガニンガム氏の自筆サインがあり、「看板にユーモアを加えようと決めた」など、現在のバンクシーの作風を連想させる内容も書かれていた。これは、彼の芸術的アプローチの原点を示すものとして注目されている。
一方、バンクシーの弁護士はロイターの報道について、多くの部分を「正しいとは認めない」と回答した。弁護士は、正体を明かさないことで「迫害を恐れず権力に対して真実を語れるようになり、表現の自由を守ることができる」と訴えている。
過去の報道とロイターの独自調査
イギリスの大衆紙は2008年に既にガニンガム氏がバンクシーだと報じていたが、ロイターはより詳細な調査に基づく報道だと強調している。この報道は、芸術界やメディアにおいて大きな議論を呼ぶ可能性がある。
バンクシーは匿名性を保ちながら、社会風刺的な作品で国際的に高い評価を得てきた。正体が明らかになることで、その創作活動やメッセージ性にどのような影響が出るか、今後の動向が注目される。



