侍ジャパン、WBC前の壮行試合を22日から開催 高橋宏斗は立浪前監督から激励受け意欲
3月に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、日本代表「侍ジャパン」の事前合宿が宮崎市で本格化しています。第3クール初日の21日には、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で非公開練習が実施され、ブルペンでは大勢(巨人)や宮城(オリックス)らが投球練習を行いました。
22日からソフトバンクとの壮行試合 井端監督が先発投手を明かす
22日と23日には、福岡ソフトバンクホークスとの壮行試合が予定されています。井端弘和監督は22日の先発投手を曽谷(オリックス)と発表し、「各選手の状態が上がってきている。実戦を非常に楽しみにしている」と語りました。また、延長戦を想定した無死二塁からのタイブレーク練習も計画されています。
高橋宏斗、立浪前監督の激励受け「自分の間合いで」と決意
中日ドラゴンズの高橋宏斗投手は、この日のブルペン入りはせず、やり投げに似たジャベリックスローなどで調整を行いました。登板が見込まれる壮行試合に向けて、「まずは自分の間合いでしっかり投げられるようにしていきたい」と意気込みを語りました。
高橋投手は、球場を訪れた立浪和義前中日監督から激励を受け、笑みを浮かべる場面もありました。合宿ではダルビッシュ有投手(パドレス)をはじめとする他の投手らと会話を重ね、カットボールなど変化球の改良や、ピッチクロック、ピッチコムへの適応に努めてきました。「ここまで教わったことを実戦で試していく」と気合を込めています。
ピッチクロックとピッチコム対策が鍵 中村悠捕手が時間への慣れを強調
実戦においては、バッテリー間の呼吸を合わせることが重要となります。チームが重点的に取り組んでいるのが、投球間の時間制限「ピッチクロック」とサイン伝達機器「ピッチコム」への対策です。投手だけでなく捕手にも工夫が求められており、野手最年長の35歳、中村悠捕手(ヤクルト)は「時間への慣れを意識していきたい」と本番を見据えています。
合宿初日の14日には、アドバイザーのダルビッシュ投手が日本の捕手の伝統的な特徴を懸念材料として指摘しました。「打者の表情やスイングの動きで配球を決めていくところがある。それはピッチクロックとすごく相性が悪い」と述べ、打者を観察しすぎるとサイン決定に時間がかかる点を問題視しました。打者のデータや傾向を基に筋道を立てることをポイントとして挙げています。
さらに、18日の実戦形式練習では、投手が投げ急ぎ、走者なしで15秒、走者ありで18秒の制限時間を多く余らせる場面も見られました。ダルビッシュ投手の助言も参考に、テンポを一定にしないための策をバッテリー間で話し合っています。
前回WBC大会にも出場した中村捕手は「時間を有効活用するくらいの感じでもいい。投手の気持ちをうまくコントロールできれば」とイメージを語ります。九つのボタンでサインを送るピッチコムをスムーズに操作するため、捕手陣は左腕に各ボタンの球種やコースを記した一覧表を付けています。できる限りの手を打ち、不慣れなルールを自分たちのものにしようとしています。



