WBC準々決勝 日本対ベネズエラ 山本由伸と強力打線の対決に注目
2026年3月15日に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝の日本対ベネズエラ戦で、日本代表の先発投手に山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)が登板することが決定した。一方、ベネズエラは左腕のレンジャー・スアレス(ボストン・レッドソックス)を先発として起用する見込みだ。両投手とも前シーズンのメジャーリーグで12勝を挙げており、エース同士の対決が期待される。
山本由伸の調整とベネズエラ打線の脅威
山本投手は1次ラウンドの台湾戦で53球を投げ、3回途中で降板した。その際には3四球を与えるなど制球に乱れが見られたが、準々決勝に向けてどのように調整を進めるかが焦点となる。準々決勝では球数上限が80球に設定されており、先取点を許さずにできるだけ長いイニングを投げることが求められる。
ベネズエラ打線は全体的に「しぶとい」印象が強く、1次ラウンド4試合で26得点、5本塁打を記録。12日時点で準々決勝進出8チーム中、得点と本塁打数はともに6位(日本はともに3位)だが、安打数は日本と同数の37本で4位につけている。さらにチーム三振数は出場20チーム中2番目に少ない22個(日本は最少の19個)であり、粘り強い打撃が特徴だ。
ベネズエラ打線の中心選手たち
ベネズエラの打線にはメジャーリーグを代表するスター選手が並んでいる。1番打者のロナルド・アクーニャ(アトランタ・ブレーブス)は2023年に41本塁打、73盗塁を記録し、メジャー史上唯一の「40本塁打―70盗塁」を達成した28歳の外野手だ。今大会では打率.380、6四球を選び、1次ラウンド4試合中3試合で一回に出塁。いずれも先制のホームを踏んでおり、日本にとって最大の脅威となる。
2番打者には今大会で打率.429と好調のマイケル・ガルシア(カンザスシティ・ロイヤルズ)が有力で、すでに3盗塁を決めるなど塁に出れば厄介な存在だ。3番には2022年から2024年にかけてリーグ首位打者を3度獲得したルイス・アラエス(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が控える。今大会では14打数7安打、9打点と絶好調で、アクーニャやガルシアを塁に出すと、足を絡めた安打1本で失点する可能性がある。
下位打線にも潜む危険な選手たち
さらに下位打線にも警戒すべき選手が並んでいる。筆頭が24歳の遊撃手エセキエル・トーバー(コロラド・ロッキーズ)だ。メジャーリーグでは山本投手との対戦は10打席のみだが、そのうち2本塁打を含む7安打を放っており、山本にとって相性の悪い選手として知られる。
また、山本投手から一発を浴びた経験を持つ選手もいる。ジャクソン・チョウリオ(ミルウォーキー・ブルワーズ)には、前シーズンのナショナルリーグ優勝決定シリーズ第2戦の一回に、初球を完璧にとらえられて右中間に運ばれている。先発出場は未定だが、前シーズンに山本からソロ本塁打を放ったグレイバー・トーレス(デトロイト・タイガース)は12日の記者会見で「打者同士で情報交換をしていきたい」と対策を練る意向を明かしていた。
昨年のワールドシリーズでMVPに輝いた山本由伸と、メジャーリーグのスター選手がそろうベネズエラ打線の対決は、この試合の最大の見どころとなるだろう。日本代表がWBC連覇への道を進むためには、山本投手の力投と打線のサポートが不可欠だ。



