高知農の山下蒼生投手、父の温かい視線に支えられてマウンドに立つ
選抜高校野球大会の3日目となる2026年3月21日、第2試合に登場した高知農のアルプス席には、山下蒼生投手の父である真二さん(60歳)が応援に駆けつけた。マウンドに立つ息子の姿を、温かく見つめる父親の姿が印象的だった。
元高校球児の父、自身も甲子園で活躍
真二さんは、かつて高知商の野手として1982年と1983年の夏の甲子園大会に出場した経験を持つ。特に1983年の大会では、準々決勝で桑田真澄投手と清原和博選手を擁する強豪・PL学園(大阪)と対戦した。
「甲子園で初めて打席に立った時は、足が震えるほど緊張しました」と真二さんは当時を振り返る。「桑田投手のコントロールはすごく良くて、圧倒される思いでしたね」と語り、その試合は9対10で惜敗したものの、大観衆の前でプレーした経験はかけがえのないものだったと強調した。
息子へのメッセージは「めいっぱい楽しんで」
試合前夜、真二さんは息子の蒼生投手に「めいっぱい楽しんで、いい景色を見てこい」というメッセージを送ったという。自身の甲子園経験を踏まえ、勝敗以上に貴重な体験をしてほしいという願いが込められている。
アルプス席からマウンドを見つめる真二さんの視線には、息子の活躍を願う父親の愛情がにじんでいた。高校野球の舞台で、親子二代にわたる野球への情熱が交差する瞬間となった。
高知農の山下蒼生投手は、父の応援を力に変え、この日の試合に臨んだ。真二さんの経験とエールが、若き投手の心の支えとなっていることは間違いない。



