巨人・山瀬がプロ初本塁打で存在感 マタをリードで支え成長の階段へ
2026年4月11日、セ・リーグの試合でヤクルトが巨人を3対2で下した。ヤクルトは一回に鈴木叶の2点三塁打で先制し、七回にサンタナのソロ本塁打で突き放した。山野投手が7回2失点で開幕3連勝を飾る一方、巨人はソロ本塁打による2得点にとどまり、接戦を落とした。
山瀬の活躍が光明に
巨人にとっての光明は、今季2度目の先発マスクを務めた山瀬慎之助捕手の活躍だった。来日初先発のマタ投手を懸命のリードで立ち直らせ、バットでも存在感を見せた。2点を追う三回、山瀬は「低めにいい球を投げてくる投手。浮いてきたら飛びつこう」と打席に臨み、山野投手の甘い速球を完璧に捉えた。左翼席への一打はプロ7年目で初の本塁打となり、三塁を回って雄たけびを上げた。
山瀬は、生まれた日に本塁打を放った新人時代の阿部慎之助監督にちなんで「慎之助」と名付けられ、石川・星稜高校では奥川投手(ヤクルト)とのバッテリーで夏の甲子園を沸かせた捕手だ。現在24歳となり、強肩を武器にした守備が持ち味である。
雌伏の時期を経て一軍へ
昨季はファームで打率3割2厘をマークし、「毎カード(昇格を告げる)電話がかかってこないかな」と願ったが、岸田や甲斐ら捕手の厚い選手層の前に雌伏の時期を過ごした。昨季まで16試合の出場にとどまり、「去年はずっと二軍でやった。もういたくない」と開幕一軍をつかみ、ベンチでは阿部監督の隣に陣取って学びを得ようと必死だ。
山瀬は「もちろん守備が優先だけど、やっぱり見られる部分は打席でもある。一軍での経験がほぼゼロに近い人間こそ色を出さないといけない」と語り、その一つのパンチ力でアピールした。
コーチの期待と山瀬の決意
村田バッテリーチーフコーチは「捕手として試合を支配するには経験値も必要。日々吸収してくれれば」と期待を込める。記念の一打にも敗戦後、山瀬の表情は厳しかった。「自分が出て負けた時は(チームの勝敗を背負う)重さを感じる」と語り、手応えも悔しさも胸に刻み込み、成長の階段を上がっていく決意を示した。
この試合は、若手選手の成長とチームの将来性を感じさせる一幕となった。山瀬の活躍が巨人の捕手層に新たな風を吹き込む可能性も期待される。



