智弁学園の伝統「C」人文字、少子化でパネル活用に 甲子園アルプス席の名物が進化
智弁学園「C」人文字、少子化でパネル活用 甲子園名物が進化

甲子園の名物「C」人文字、少子化の波で進化 智弁学園がパネル活用で伝統継承

第98回選抜高校野球大会で準々決勝に進出した智弁学園(奈良)の応援団が、甲子園球場のアルプス席に描く「C」の人文字の維持に新たな工夫を凝らしている。20年以上続くこの伝統的な応援手法は、生徒数の減少により従来の方法での実施が困難となり、パネルを活用することでその見栄えを補い、形を変えながらも歴史を受け継いでいる。

500人必要だった美しい湾曲、少子化で課題に

智弁学園の人文字は、生徒の服装を赤と白に分け、赤い「C」の文字を浮かび上がらせることで知られてきた。永森一好教頭によれば、きれいな湾曲を表現するには約500人の生徒が必要だったという。しかし、少子化の影響もあり、地元からの入学者が多い中高一貫校である同校でも生徒数が減少。2025年度の中学と高校を合わせた生徒数は約500人となり、これは25年前の半数程度にまで落ち込んでいる状況だ。

この課題を受け、生徒会は人文字の作り方を見直すことを決定。人数を減らした分を補うため、A3サイズの赤と白のパネルを掲げる方法を導入した。これにより、従来の規模に近い視覚効果を維持しながら、応援の伝統を続けることが可能となった。

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パネルを駆使した新たな応援、8強入り懸けた熱戦で披露

8強入りをかけて行われた25日の神村学園(鹿児島)戦では、二回と七回に生徒たちがパネルを掲げ、「C」の文字でチームにエールを送った。生徒会長の尾上貴哉さん(17)は「きれいに見える高さや角度を調整して臨んだ。形を変えても続けていきたい」と語り、伝統を守りながらも進化させる姿勢を強調した。

智弁学園は27日、準々決勝で花咲徳栄(埼玉)と対戦する予定だ。この試合でも、パネルを活用した新たな「C」人文字が甲子園のアルプス席を彩ることが期待されている。

伝統と革新の融合

少子化という社会的課題に直面しながらも、智弁学園の応援団は創意工夫で甲子園の名物を守り続けている。パネルの導入は単なる代替策ではなく、時代の変化に対応した伝統の進化形として注目を集めている。今後も、形を変えながらも受け継がれる「C」の人文字が、高校野球ファンの心を打つ光景として残り続けるだろう。

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