第50期棋聖戦七番勝負第4局 1日目が終了
一力遼棋聖に芝野虎丸十段が挑む第50期棋聖戦七番勝負第4局は、2月26日、一力棋聖が89手目を封じて1日目の対局を終えました。1日目の消費時間は黒番の一力棋聖が3時間58分、白番の芝野十段が4時間2分でした。
封じ手までの流れを振り返る
新聞解説の福岡航太朗七段に、封じ手までの流れを振り返ってもらいました。
序盤から中盤の展開
「白18や20と芝野さんが相手の予想を外し、一力さんは自然に対応する展開になりました。黒55に対する白56から午後の戦いになり、白56は分岐点で、激しく戦うのではなく緩めていきました。黒57と出たのも自然な手だと思います。」
芝野十段の積極的な方針
「白62が次の分岐点で、芝野さんは白62から64と右下隅の地を頑張り、中央を軽く見て打つ方針を選びました。どちらかというと、白の方が積極的に打っている印象です。」
一力棋聖の印象深い手
「一力さんの黒69も印象深い手です。上辺の黒を完璧に生きるのではなく、隙を見せながら頑張って受けました。白70から左上で仕掛けて神経を使う戦いになり、結果的には白72に対する黒73がいい受け方で、少し黒が得をしたと思います。」
左下でのコウ争い開始
「芝野さんの白76も意外な手でした。一力棋聖は黒77と確実に生きましたが、次の手が難しい。黒79で左上の3子をのみ込みに行くと、白は左辺で何か仕掛けてきそうです。一力さんは簡明に打とうとして黒79と三々に入りましたが、芝野さんはコウ材が豊富とみて、白84からコウを誘いました。一力さんも受けて立ち、ここのコウ争いがどう決着するかが見所です。」
封じ手は二択の局面
一力棋聖の封じ手について、福岡七段は予想を述べました。
封じ手の選択肢
「封じ手予想はA、Bの二択です。Aは普通の受け方で、左下で頑張って打つならこちらの方がよさそう。Bはより働いた受け方で、こちらの方が一力さんの好みかもしれません。封じ手前の白88をとがめて、しかも地でも頑張っています。その代わり、左下のコウは軽く見るしかありません。」
方向性を左右する重要な一手
「メリットとデメリットがあって、封じ手によって碁の方向性が変わりそうです。この一手が2日目の展開を大きく左右する重要な局面となっています。」
2日目の対局に注目
2日目の対局は2月27日午前9時から再開されます。左下でのコウ争いの行方や、一力棋聖の封じ手がどのような選択となるのか、囲碁ファンの注目が集まっています。



