侍ジャパンの中堅手問題 本職外の鈴木誠也起用に責任の重圧
2026年2月21日、大リーグのオープン戦が各地で開始された。3月5日開幕のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」に選出されている鈴木誠也選手(カブス)と村上宗隆選手(ホワイトソックス)の対戦が実現し、ホワイトソックスが8対1で勝利を収めた。
両選手はともに先発出場し、鈴木選手は2打数1安打1打点、村上選手は4打数2安打2打点という結果だった。この試合は、侍ジャパンの重要なポジションである中堅手の候補をめぐる議論に新たな焦点を当てるものとなった。
中堅守備での不運なプレーと課題
試合の四回、1死満塁の場面で、村上宗隆選手の打球が中堅方向に飛んだ。カブスの中堅手として守備に就いていた鈴木誠也選手は、飛球が上がった瞬間に「センターオーバーだな」と確信し、落下地点を予測して背走した。
しかし、捕球姿勢に入ろうと振り向いた瞬間、強い太陽光がサングラスを貫き、白球と重なってしまった。追いつけた可能性のあった打球はフェンス手前で落ち、結果として2点適時二塁打が記録された。
鈴木選手はこのプレーについて、「振り向いた瞬間に太陽だったので、どうにもできなかった。ああいうときは目を切らない方がいいのか。またスタッフと話し合って練習していきたい」と語った。さらに、村上選手に対しては、「ムネにあそこに打つのはないよねってメールしときます」と冗談を交えてコメントした。
本職は右翼手 中堅起用の戦略的意味
鈴木誠也選手の本職は右翼手であり、俊足強肩を誇る外野手として知られている。侍ジャパンにおいて中堅手として起用される可能性が議論される中、このオープン戦での守備機会は貴重なデータとなった。
WBCは短期決戦のトーナメントであり、各チームが最強の布陣を組むことが求められる。侍ジャパンの監督陣は、鈴木選手の守備範囲と強肩を中堅に活かすことで、外野守備の強化を図ろうとしている可能性がある。
他の侍ジャパン候補の動向
同日のオープン戦では、レッドソックスの吉田正尚選手が大学生との試合に先発出場し、二塁打と四球を選んだ。また、エンゼルスの菊池雄星投手とドジャースの大谷翔平選手は、それぞれ実戦形式の練習に臨んだ。
特に大谷翔平選手は、投手と打者の二刀流として侍ジャパンの中心的存在となることが期待されており、チーム内での役割分担が注目される。
鈴木誠也のWBCへの意気込み
鈴木選手はこれまでのインタビューで、WBCについて「お祭り」と表現しつつも、唯一無二の役割を果たす意欲を示している。中堅手として起用される可能性が高まる中、その責任の重さを認識している様子がうかがえる。
オープン戦での守備課題を克服し、本大会では安定した守備と打撃でチームに貢献することが期待されている。侍ジャパンの外野陣の布石として、鈴木選手の起用がどのような結果をもたらすか、今後も注目が集まる。



