ミラノ・コルティナ五輪 ノルディック複合団体スプリントで日本は6位
2026年2月19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのノルディック複合団体スプリントが行われ、日本チームは6位という結果に終わりました。これにより、日本ノルディック複合チームは今大会、メダル獲得を逃す形で幕を閉じることとなりました。
前半ジャンプで好スタートも、後半クロスカントリーで苦戦
団体スプリントは1.5キロのコースを2人の選手が交代しながら5周ずつ走る競技です。日本チームは前半のジャンプで3位と好位置につけ、勢いに乗りました。渡部暁斗選手がチームの3周目に5人による先頭集団に加わるなど、序盤はメダル争いに食い込む可能性も十分に見えていました。
しかし、後半のクロスカントリーでは苦手とする距離戦となり、欧州勢の強さに圧倒される場面もありました。さらに、8周目には山本涼太選手が転倒したドイツ選手に巻き込まれて転んでしまうというアクシデントが発生。この出来事が響き、メダル獲得の道は遠のいてしまったのです。
渡部暁斗、最後の五輪を「ワクワクできるレース」と振り返る
今季で現役引退を表明している渡部暁斗選手にとって、この大会が最後のオリンピックとなりました。レース後、渡部選手はゴールした山本涼太選手の肩をたたき、エースのバトンを託すような仕草を見せました。4大会連続でのメダル獲得は叶いませんでしたが、渡部選手は晴れやかな表情でこう語りました。
「涼太のアクシデントがあるまではドキドキしながら走った。久しぶりにワクワクできて良かった」
この言葉からは、最後の舞台で充実したレースができたことへの満足感がにじみ出ています。また、苦手とする後半クロスカントリーで欧州勢に食らいつけたことが、「面白いレース」と感じられた要因だったようです。
山本涼太、次世代のエースとしての期待
一方、山本涼太選手も渡部選手と同様に「面白いレースができた」とコメント。転倒というハプニングがあったものの、欧州の強豪たちと互角に戦えた手応えを感じていたことがうかがえます。渡部選手からバトンを受け取った山本選手は、今後の日本ノルディック複合を牽引する存在として期待が高まります。
両選手が口を揃えて「面白いレース」と表現した背景には、単なる順位以上の価値を見出したからでしょう。苦境に立たされながらも全力で戦い抜いた経験は、次世代への貴重な財産となるに違いありません。
ミラノ・コルティナ五輪での日本ノルディック複合チームは、メダルこそ逃したものの、渡部暁斗選手のラストランと山本涼太選手の成長という2つの物語を刻みました。今大会の経験を糧に、日本勢のさらなる飛躍が期待されます。
