中日ドラゴンズ、開幕5連敗で球団史上3度目の苦境に陥る
2026年4月1日、プロ野球セントラル・リーグで中日ドラゴンズが読売巨人軍に敗れ、球団史上3度目となる開幕5連敗を記録した。9年ぶりの不名誉な記録更新となったこの試合では、プロ初先発を果たした新人投手・中西の初回3失点が大きく響いた。
新人中西の初先発、重い初回の3失点
ドラフト1位で入団した青学大出身の中西投手は、この日がプロ初先発。しかし、そのマウンドは厳しいものとなった。一回表、先頭打者から3連打を浴び、1死も取れないうちに1点を失う苦しい立ち上がり。その後も制球が定まらず、ダルベック選手への死球、岸田選手の三振を挟みながらも、1死満塁のピンチを招いた。
6番・佐々木選手との対戦では、2球目に高めに浮いたフォークボールが左翼・中堅・遊撃の間に落ちる不運な当たり。これによりさらに2点が加わり、初回だけで3失点を喫する結果となった。中西投手はこの日、5回1/3を投げ、4失点でマウンドを降りた。
「オープン戦とは違う力み」捕手が指摘
試合後、捕手の木下選手は中西投手の投球について「オープン戦とは違う力みを感じて、なかなか操れる球がなかった」と振り返った。中西投手自身も「初回は『落ち着いて』と過剰に思いすぎた。捕手の意図もくみ取れず、自分の気持ちもはっきりしないまま投げている球が多かった」と反省の言葉を口にした。
井上監督は「初登板というところを差し引いたとしても、3点はちょっと重かった」と声を落とし、立ち上がりの失点が試合の流れを決めたことを示唆した。
終盤の反撃及ばず、福永の2ランが唯一の光
中日打線は七回裏、2死一塁の場面で福永選手が左翼越えの2ラン本塁打を放ち、今季1号を記録。最大4点差を1点差まで詰め寄る反撃を見せた。しかし、その後追加点を奪うことはできず、チームは1点差で敗戦を喫した。
一方、巨人の先発・田中将投手は5回2/3を2失点に抑え、その後継投陣がリードを守り切った。
「ルーキーとか言い訳はしていられない」中西の決意
中西投手は、マウンドに立った直後の投球を「永遠のテーマ」と自ら語るほど課題として認識している。オープン戦を含む今季の登板では、救援登板も含め4試合で三者凡退が一度もなく、うち2試合で失点を許していた。
「試合を任されている以上、ルーキーとか言い訳はしていられない」と中西投手は雪辱を誓った。プロの世界で求められる高いレベルの修正力と、早期の課題克服が期待される。
球団創設90周年、ファンへの勝利が焦眉の急
球団創設90周年を迎えた本拠地・ナゴヤドームには連日、3万6千人を超えるファンが詰めかけ、声をからして応援した。井上監督は「選手たちは見ての通り、食らい付く気持ちがある。もう一回ふんどしを締めていく」とチームの意気込みを語った。
現在、12球団で唯一白星がない中日ドラゴンズ。スタンドを青く染める熱心なファンに、一日も早く勝利を届けることが、チームの最優先課題となっている。



