高知農、甲子園初戦で敗退も新2年生捕手が3盗塁阻止で躍動
高知農甲子園初戦敗退、新2年生捕手が3盗塁阻止で活躍 (21.03.2026)

高知農、甲子園初戦で力及ばず敗退も新星捕手が鮮烈デビュー

第98回選抜高校野球大会第3日が21日に行われ、21世紀枠で初出場を果たした高知農は、1回戦で日本文理(新潟)と対戦し、1-8で敗れた。甲子園での初勝利とはならなかったものの、選手たちは最後まで全力を尽くす姿を見せた。

粘りの投球と捕手の好守で奮闘

高知農は4回に一死一・三塁のチャンスを作り、栗山典天選手の適時打で1点を返した。しかし5回には日本文理の連打でリードを広げられ、追い上げることはできなかった。それでも、山下蒼生投手が133球を投げ抜く粘りの完投を見せ、チームは終盤まで諦めないプレーを続けた。

試合後、グラウンドを去る選手たちには惜しみない拍手が送られた。特に注目を集めたのは、捕手に専念してから1年足らずの新2年生、山本滉壬朗選手の守備だった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

山本捕手が3度の盗塁阻止でチームを鼓舞

山本選手はこの試合で日本文理の盗塁を3度阻止する鮮やかなプレーを見せ、ナインの士気を大いに高めた。1回二死・四球で一塁走者がスタートを切ると、捕球したボールを素早く右手に持ち替え、二塁へストライク送球を決めた。2回にも二盗を2度アウトにし、相手の勢いを止める重要な役割を果たした。

中学時代は外野手だった山本選手は、高知農に進学してから本格的に捕手を始めた。当初はショートバウンドに「びびっていた」と語るが、体で止めることを心がけ、二塁送球では捕球後の左足の踏み出し方を工夫するなど、練習を重ねてきた。その成果を夢の舞台で発揮し、「自分のプレーでここまで歓声を受けたことはなかった」と喜びを語った。

チームメートからの信頼と夏への決意

山本選手の活躍について、山下投手は「『ランナーは任せて』と言ってくれ、気にせず投げられた」と感謝の言葉を述べた。また、盗塁の際にベースカバーに入った有光楓馬遊撃手も「山本は肩とコントロールがいいのでアウトを確信していた」と振り返り、チーム内の信頼関係の強さを物語った。

「部員不足の高校に勇気と希望を届ける」という思いで臨んだ今大会。杉本仁主将は「次は自分たちの力でここに戻ってくる」と夏の大会に向けた決意を新たにした。初めての甲子園で得た経験を糧に、高知農の真価が問われる日々が始まる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ