優しい味わいが魅力のキッチンカー「ぞうさん食堂」
2005年から続くキッチンカー「ぞうさん食堂」は、日本人が食べやすい「ぞうさん流アジアンフード」を提供する移動式の料理店として人気を集めています。店主の田中朝仁さん(51歳)は、店名の由来について「インドやタイで大事にされている動物ですし、かわいらしいイメージで辛くないことを表現したかったんです」と語り、優しい味わいをコンセプトに掲げています。
料理への情熱と事業展開の軌跡
田中さんは21歳で外装工事店を創業しましたが、料理への強い関心から転業を決意。27歳で有名うどんチェーンに勤務し、29歳の時に都内でインドカレーが楽しめるバーをオープンさせました。事業拡大を目指す中でキッチンカーに着目し、既存のカレー店が多い市場で差別化を図るため、アジア料理に特化したメニューを開発。現在では6台のキッチンカーを所有し、東京を中心に各地を忙しく巡回しています。
人気の「2つのせ」弁当とこだわりの食材
弁当メニューは「カオマンガイ」や「ベトナムごはん」(各900円)など5種類から2品を選べる「2つのせ」(1000円)が特に人気です。中でもおすすめは「よだれ鶏ごはん」と「トムヤムごはん」の組み合わせです。
よだれ鶏ごはんは、鶏もも肉をゆでた上に真っ赤なタレをかけていますが、見た目とは裏腹に辛くない優しい味わいが特徴です。「かわいらしいイメージで辛くないことを表現したかった」という田中さんの想いが反映されています。
トムヤムごはんは、たっぷりの野菜に隠れた豚こま肉のうまみとレモングラスの酸味が絶妙なバランスを醸し出しています。使用する米は青森県の実家で栽培された銘柄米「はれわたり」で、ご飯自体のおいしさにもこだわりを見せています。
本店でのライブ演奏とストリートの精神
2014年には東京都日野市に「ぞうさん食堂本店」をオープン。ライブ演奏が楽しめる店内では、かつてストリートミュージシャンでもあった田中さん自らが弾き語りを披露することもあります。「キッチンカーもストリート。通りかかるお客さんに笑顔になってもらいたいのは同じです」と語り、ぞうさんを思わせる優しい目元をほころばせます。
出没場所と情報発信
キッチンカーの主な出没先は、拠点となる「SHOP STOP」の原宿、銀座、六本木、恵比寿、赤坂などです。最新情報はX(旧Twitter)とインスタグラムのアカウント@zo3dinerで随時発信されています。移動式ならではの臨場感と、優しい味わいが多くのファンを惹きつけています。



