花巻東、選抜初戦で智弁学園に敗退 万谷投手の10奪三振も実らず
第98回選抜高校野球大会第2日の20日、2年連続6度目の出場を果たした花巻東は、1回戦で智弁学園(奈良)と対戦し、0-4で敗れた。万谷堅心投手が七回まで毎回三振を奪い、計10奪三振の力投を見せたが、打線が相手エースに3安打、無得点に抑え込まれ、2回戦進出はならなかった。
久保村冠太選手、憧れの甲子園で初打席を内野安打で飾る
一回、憧れの甲子園で迎えた初打席で、久保村冠太選手は「チームに勢いをつけるため、絶対に打ってやる」と決意。2球目の直球を振り抜くと、打球は遊撃手のグラブをはじいて内野安打となり、1番打者としての役割を果たした。
長野県出身の久保村選手は、小学1年で野球を始め、中学3年のときに見学した花巻東の恵まれた練習環境と雰囲気にひかれて進学を決めた。大谷翔平選手らを輩出した強豪校で、「甲子園に出て打席に立ってみたい」という思いを抱いていた。
入学前から打撃と走力に自信があったが、全国レベルの投手を打ち込むため、スイングスピードを上げようとティー打撃を繰り返した。昨秋の公式戦では、1年生ながら打率4割5分2厘、打点10を記録。背番号「15」で甲子園のベンチ入りメンバーを勝ち取った。
前夜は緊張でなかなか寝付けなかったが、甲子園に到着して佐々木洋監督からスタメン起用を伝えられると、「やってやる」と気持ちを奮い立たせ、緊張感もなくなっていたという。しかし、第2打席以降は相手の左腕エースを攻略できず、「大事な場面で打てなかった。甲子園の厳しさを知った」と振り返った。打撃と守備をさらに磨き、夏の大会での再起を誓っている。
万谷投手の力投も打線の援護が不足
万谷堅心投手は、七回まで毎回三振を奪い、計10奪三振の好投を見せたが、打線が相手エースに3安打しか許さない堅守を前に、無得点に終わった。試合後、花巻東の選手たちはアルプス席に向かってあいさつし、悔しさを噛みしめた。
この敗戦により、花巻東は選抜大会を初戦で終えることとなったが、万谷投手の活躍や久保村選手の成長など、今後の夏の大会に向けた手応えも感じさせる内容だった。



