ウクライナ出身の安青錦、春場所で横綱昇進へ挑戦 故郷へ「良い報告を」と誓う
大相撲春場所の番付が24日に発表され、2場所連続優勝を果たした安青錦が東大関に昇進した。大阪府松原市で会見を開いた安青錦は、この日がロシアによるウクライナ侵攻開始から4年となることに触れ、「しっかり良い結果を出して、故郷に良い報告ができたらと思っています」と語った。
戦禍から日本へ 異国での奮闘と関西での生活
安青錦は2022年、ウクライナ侵攻をきっかけに日本の知り合いを頼って来日した。異国での日々について「時間が早く感じます。毎日、新しい経験が多かったです」と振り返る。関西で暮らし始め、安治川部屋に入門。昨年の春場所では新入幕としてデビューするなど、関西との縁が深い。
大阪について尋ねられると、「人が温かい印象です。たこ焼きもお好み焼きも大好きで」と笑顔を見せた。米穀卸企業からはおむすびを描いた新しい化粧まわしが贈られ、「すごく素敵なデザインで、今日初めて見て、早く着けたいと思いました」と喜びを語った。
「スピード出世」の背景と横綱への道
安青錦の大関昇進は「スピード出世」と称される。新大関から所要2場所で横綱昇進が決まれば、昭和以降では双葉山と照国に続く3人目の快挙となる。重圧がかかる中でも、「特に違いはないです」と落ち着いた表情を見せる。
「やることは変わりません。プレッシャーは当たり前だと思っているし、注目されるのはうれしいことです」と臆せずに挑戦する姿勢を強調。横綱昇進がかかる春場所に向け、確固たる決意を示した。
相撲界の現実と未来への展望
安青錦の活躍は、相撲界に新たな風を吹き込んでいる。戦禍から逃れ、異国の地で力士としての道を歩むその背景には、困難を乗り越える強い意志がある。師匠の安治川親方も会見に同席し、弟子の成長を見守った。
春場所では、ウクライナからの期待を背負い、横綱への階段を上る安青錦の姿が注目される。故郷へ「良い報告」をするため、土俵での一戦一戦に全力を尽くす覚悟だ。



