41歳序二段力士が「ちゃんこ長」に 被災地・浪江町の復興願い続ける東浪の思い
41歳序二段力士が「ちゃんこ長」に 浪江町復興願う東浪の思い (10.03.2026)

41歳序二段力士が「ちゃんこ長」として部屋を支える

大相撲の序二段力士、東浪(41)=福島県出身、玉ノ井部屋=は、数年前から部屋の食事を一手に担う「ちゃんこ長」を務めている。入門前にはすし職人として約1年間の経験を積み、現在は稽古場よりも調理場にいる時間の方が長い日々を送っている。

人懐こい笑顔の裏に潜む故郷への思い

東浪の明るい笑顔の奥には、常に東日本大震災で被災した故郷、浪江町の復興を願う強い思いが存在する。原発事故の影響で浪江町には即座に避難指示が出され、住めなくなった実家は取り壊されて更地となった。

「悲しみという言葉でしか言い表せない。実家のにおい、記憶はずっと残っている」と、東浪は当時を振り返り、視線を落とした。しかし、帰省してありのままの姿で人々と触れ合うことで、再び明日から頑張ろうという気持ちが湧いてくるという。

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震災後の炊き出し活動と現在の役割

大震災発生から1カ月後、玉ノ井部屋は相馬市へちゃんこ鍋の炊き出しに出向いた。東浪は懸命に手伝い、被災者支援に尽力した。「3月11日に自分がいたら何ができただろうか。今も年に何回も考える」と、当時の経験を語る。

現在、8日に始まった春場所では、ちゃんこ長として土俵での取組と並行しながら鍋の切り盛りを担当。福島・好間高を卒業後、すし職人を経て製造業に従事し、2007年秋場所に22歳で初土俵を踏んだ経歴を持つ東浪は、調理の技術と相撲への情熱を両立させている。

被災地の復興を願い続ける東浪の姿は、スポーツ界における社会貢献の一例として注目を集めている。彼の地道な努力が、部屋の力士たちを支え、同時に故郷への思いを形にしている。

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