ミラノ・コルティナ冬季パラリンピック開幕 日本パラスノーボードチームが雪辱を期す
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックが開幕した。日本勢の活躍に沸いたミラノ・コルティナ五輪に続き、パラアスリートたちが4年間の進化を示す舞台が始まる。日本選手団のスローガンは「挑め、心をひとつに。」。前回北京大会でメダルに届かなかった悔しさを胸に、選手たちは新たな挑戦に臨む。
小須田潤太、末っ子からリーダーへ 元木コーチ「2種目制覇も可能」
パラスノーボード男子(下肢障害LL1)の小須田潤太(35)は、4年前の北京大会ではチーム内で末っ子のような存在だったが、今や日本のリーダーとして成長を遂げている。2023年から代表チームを指導する元木勇希コーチは「元々、身体能力が高く体の動かし方が上手」と評価し、スノーボードクロスとバンクドスラロームの2種目制覇も可能だと期待を寄せている。
小須田選手は21歳の時に交通事故で右脚を切断し、数年後にパラスポーツの世界に飛び込んだ。きっかけは下肢切断者向けのランニング教室で、パラリンピック陸上男子走り幅跳び銀メダリストの山本篤さん(2024年に引退)と出会ったことだった。山本さんの質の高い練習や競技に真摯に取り組む姿勢を学び、2021年東京パラリンピックの走り幅跳びで7位に入賞。その後、スノーボードとの二刀流挑戦も始めた。
昨年3月にカナダで行われた世界選手権のバンクドスラロームでは日本人として初めて優勝し、スノーボードクロスでも国際大会で好結果を残している。小須田選手は「自分は2種目でメダルを狙える可能性がある」と自信を持って語り、雪辱の舞台に堂々と臨む姿勢を見せている。
チームの結束力と北京大会の悔しさ
パラスノーボードは競技人口が少ない分、選手同士のまとまりが強いのが特徴だ。代表チームでは練習や試合中に意見交換し、遠征でもミーティングを行うなど、積極的にコミュニケーションをとっている。しかし、結束力を武器に臨んだ2022年北京大会では、米国や中国勢などに押され、期待された日本勢のメダルはゼロに終わった。その悔しさを胸に、選手たちは成長を続けてきた。
小栗大地と坂下恵里も注目 日本勢の活躍に期待
小須田選手とともに上位進出を狙えるのが、3大会連続出場となる小栗大地(45)だ。世界選手権のスノーボードクロスで3位に入り、今季のワールドカップでもバンクドスラロームとの2種目で表彰台に立っている。事故で脚を切断する前は健常のプロスノーボード選手として活躍しており、経験も豊富。「両種目でメダルをとりたい」と意気込んでいる。
また、障害の軽いクラスの下肢障害LL2で坂下恵里(33)が、日本の女子選手としては初めてスノーボードでのパラリンピック出場を決めており、注目が集まっている。日本パラスノーボードチーム全体が、ミラノ・コルティナ大会で雪辱を果たすべく、心をひとつにして挑戦を続けている。
