パラリンピック第9日、日本は距離オープンリレーで7位入賞を果たす
ミラノ・コルティナパラリンピックの第9日となる3月14日、スキー距離の混合10キロリレーで日本チームは8位となり、オープン10キロリレーでは7位入賞を達成しました。アルペンスキーでは、女子回転座位で今大会二つの銀メダルを獲得した村岡桃佳選手が7位、女子回転立位では本堂杏実選手が10位という結果に終わりました。アイスホッケーの7、8位決定戦では、日本はスロバキアに0対1で敗れ、8位となりました。
新田佳浩、冬季パラ日本選手最多の8度目の出場でチームを牽引
スキー距離オープンリレーで日本チームの1走を務めた45歳の新田佳浩選手は、「日本チームの思いをつなげた」と感慨深げに語りました。新田選手は冬季パラリンピックで日本選手最多となる8度目の出場を果たしており、これまでに金メダル3個を含む合計5個のメダルを獲得しています。前回の北京大会を集大成と考えていたものの、仲間たちから引き留められ、続ける覚悟を決めました。
苦手だったフリー走法の強化に取り組む中で、新田選手はスピードスケートの専門家である信州大学の結城匡啓氏を訪ね、重心の動かし方を習得しました。結城氏は2018年平昌オリンピック女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手を育てた指導者として知られており、「技術の終着点はない」という気づきを得たと述べています。
若手選手の台頭を期待する新田選手の思い
今大会では得意のクラシカル走法でスプリント9位、10キロ7位という結果に終わり、「悔しい」と涙を流す場面もありました。最終日を前にして、日本の距離チームはまだメダルを獲得できていない状況です。新田選手は「僕みたいなおっさんじゃなくて、もっと若い選手が出てくるべきだなと思う」と語り、若手選手の活躍を強く期待しています。
チームメイトの奮闘とリレーでの連携
オープンリレーの2走を務めた森宏明選手は、個人種目後に新田選手から「力が入りすぎていたぞ」と指摘されたことを受け、リレーではその点を意識して「出し切れた」と振り返りました。チーム全体として、個人の課題を克服し、連携を深める姿勢がうかがえます。
この日の競技を通じて、日本チームはメダル獲得には至らなかったものの、経験豊富なベテラン選手と若手選手が一体となって戦う姿が印象的でした。今後の競技や次世代への継承に向けて、貴重な一歩を刻んだと言えるでしょう。



