阿部友里香、母としてパラスキーで自己最高4位 子育てと競技の両立で新たなモデル示す
阿部友里香、子育てしながらパラスキーで自己最高4位 (12.03.2026)

母としての挑戦が生んだ自己最高記録

2026年3月11日、パラリンピックスキー距離10キロ競技において、阿部友里香選手が自己最高となる4位入賞を果たしました。この快挙は、2歳の長女を育てながら競技を続ける母親アスリートとして、新たな可能性を示すものとなりました。

出産を経て強くなったアスリートの身体

阿部選手は2023年に長女の桜羽ちゃんを出産。妊娠中から専門医の指導のもと、体幹や骨盤底筋を徹底的に鍛えるトレーニングを積み重ねてきました。「土台がしっかりできたことで、競技レベルが向上したと実感しています」と語り、母となったことが競技力向上につながったと手応えを深めています。

従来のアスリート像とは異なり、子育てと競技の両立という新たな挑戦に直面した阿部選手。しかし、この経験が逆に競技への集中力を高める結果につながりました。「頑張らなければならない時、娘の顔が自然と浮かびます。心と身体の感覚が一致し、産前よりも体のキレが良くなったと感じています」と、母親としての経験が競技に好影響を与えていることを明かしました。

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家族の支えが実現する両立の道

子育てと競技の両立は、周囲のサポートなしには成り立ちません。普段は夫と協力して家事や育児を分担し、長期遠征時には岩手県山田町の実家に娘を預けています。母親の英美さん(59)は、限られた時間をやりくりしながら娘の成長を見守り、「打ち込めるものがあることは素晴らしいこと。できる限り応援したい」と温かい眼差しを向けています。

阿部選手は近年、世界選手権やワールドカップでも入賞を果たし、世界の強豪と互角に戦えるまでに成長。心身ともに過去最高の状態を維持しながら、母としての役割も全うしています。

新たなロールモデルとしての使命

今回のパラリンピック日本選手団44人中、女性は10人という状況の中で、阿部選手の存在は特別な意味を持ちます。「子育てしながら競技を続けるモデルが確立できれば、途中で諦めざるを得ない人を減らせるかもしれません」と、自身の経験が後続のアスリートたちの希望となることを願っています。

レース終了後、阿部選手は現地に駆けつけた娘の元へ向かい、「桜羽には、お母さんが頑張ったよと伝えたい」と晴れやかな表情で語りました。福岡を生活拠点としながら、家族の協力を得て競技を続ける阿部選手の姿は、アスリートのキャリア形成における新たな道筋を示しています。

残りのレースにも全力で挑む阿部選手。その挑戦は、単なる競技成績を超え、社会における働き方や子育ての在り方にまで影響を与える可能性を秘めています。母親でありながら世界トップレベルで活躍するアスリートとして、阿部友里香選手の歩みはこれからも多くの人々に勇気と希望を与え続けるでしょう。

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