徳島ヴォルティス山田新主将、PO決勝の悔しさをJ1昇格への原動力に
サッカーJ2・徳島ヴォルティスは、特別大会「J2・J3百年構想リーグ」において、DF山田奈央選手(23)が新たに主将を務めている。昨シーズン、新加入のセンターバックとして守備陣を統率し、J2ベストイレブンに選出された山田選手は、チームがJ1昇格プレーオフ(PO)決勝で涙をのんだ経験を胸に、新たなリーダーとしての役割に挑む。
昨季の敗退を忘れず、チームを率いる決意
昨年12月13日、ジェフユナイテッド千葉とのPO決勝で0-1で敗退したあの日の悔しさは、今も鮮明に記憶に残っている。試合後、人目をはばからず泣き崩れた山田選手は、「あの経験はJ2で戦う上でのアドバンテージです。忘れてしまったら意味がありません」と語り、その思いを心に刻み続けている。
J1浦和のユース出身で、当時J2だった水戸から徳島へ移籍した山田選手は、身長183cmの長身を生かした1対1の対応力と広い守備範囲で注目を集め、昨季J2最少失点の原動力となった。昨シーズン終了後には、J1クラブからのオファーも届いたが、海外挑戦を見据えながらも残留を決断。「成し遂げないまま次のステップに進むのは違う。チームをJ1に昇格させてからでも、目指す場所に行くのは遅くない」と、開催中の特別大会と8月開幕のJ2リーグを合わせた1年半にすべてを懸ける覚悟だ。
選手・スタッフの投票で選ばれた新リーダー
主将就任は、選手やスタッフの投票によって決定された。山田選手が手本とするのは、昨季主将のMF岩尾憲選手(37)やベテランのFW渡大生選手(32)だ。特に渡選手については、岩尾選手がけがで長期離脱中に、ピッチ内外でチームを鼓舞する姿が印象に残ったという。昨季以前は、自分と同じように周囲を率いるタイプではなかったことを知り、「大生君のお陰で、厳しい雰囲気の中で質の高い練習ができました」と振り返る。
現在、山田選手は練習から積極的に声を出し、高い要求が飛び交う環境づくりに汗を流している。チームは特別大会の5試合を終え、4勝1敗と好スタートを切ったが、試合内容には満足していない。攻守の切り替えや連動性を高め、完成度を上げていく方針だ。
昇降格のない大会でも勝利にこだわる姿勢
昇降格がない特別大会の位置付けについて、山田選手は「目の前の試合に勝つことしか考えていません」と断言する。特別大会終了後のJ2リーグに向けては、「自信を持ってJ1に上がれるとサポーターに期待してもらえるチームにしていきたい」と意気込む。
次戦は3月15日午後2時から、鳴門市のポカリスエットスタジアムでJ3・カマタマーレ讃岐と対戦する。山田選手のリーダーシップの下、徳島ヴォルティスがJ1昇格への道を着実に進むことが期待される。



