昨季の悔しさを糧にJ1昇格へ、徳島ヴォルティス山田奈央新主将の決意
徳島ヴォルティス山田奈央新主将、J1昇格へ決意 (12.03.2026)

昨季の悔しさを胸に、新主将がJ1昇格へ決意

サッカーJ2・徳島ヴォルティスは、特別大会「J2・J3百年構想リーグ」において、DF山田奈央選手(23)が新たな主将を務めている。昨シーズンは新加入のセンターバックとして守備陣を統率し、見事にJ2ベストイレブンに選出された。しかし、チームはJ1昇格プレーオフ(PO)決勝でジェフユナイテッド千葉に0-1で敗退し、昇格の夢を目前にして涙をのんだ。その悔しさを糧に、山田選手は新たな役割に挑む。

プレーオフ決勝の敗戦が心に刻む教訓

昨年12月13日に行われたPO決勝での敗戦は、山田選手にとって忘れられない経験となった。試合後には人目をはばからず泣き崩れるほど、昇格を逃した悔しさは深かった。しかし、彼女はその感情を前向きに捉えている。「あの経験はJ2で戦う上でのアドバンテージです。忘れてしまったら意味がありません」と語り、敗戦の記憶をチームの成長の糧とする決意を示す。

J1オファーを断り、チームに残留した理由

山田選手はJ1浦和のユース出身で、当時J2だった水戸から徳島へ移籍した。1メートル83の長身を生かした1対1の対応力と広い守備範囲が光り、昨季はJ2最少失点の原動力となった。シーズン終了後にはJ1クラブからのオファーも届き、海外挑戦を見据えるなら好機だったが、彼女は残留を選択した。

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「成し遂げないまま、次のステップに進むのは違うと思いました。チームをJ1に昇格させてからでも、目指す場所に行くのは遅くない」と説明する。開催中の特別大会と、8月に開幕するJ2リーグを合わせた1年半に、すべてを懸ける思いだ。

選手・スタッフの投票で選ばれた新主将

主将就任は選手やスタッフの投票によって決まった。山田選手が見本とする存在は、昨季主将のMF岩尾憲選手(37)や、ベテランのFW渡大生選手(32)だ。特に渡選手については、岩尾選手がけがで長期離脱中に、ピッチ内外でチームを鼓舞する姿が印象に残ったという。

「大生君のお陰で、厳しい雰囲気の中で質の高い練習ができました」と振り返る。昨季以前は、自分と同じように周囲を率いるタイプではなかった渡選手の変化を知り、チームリーダーとしての在り方を学んだ。現在は練習から積極的に声を出し、高い要求が飛び交う環境づくりに汗をかいている。

特別大会で好スタートも、さらなる高みを目指す

チームは特別大会の5試合を終え、4勝1敗と好スタートを切っている。しかし、山田選手は試合内容には満足していない。攻守の切り替えや連動性を高め、完成度を上げていくことを課題として挙げる。

昇降格がない特別大会の位置付けについても、「目の前の試合に勝つことしか考えていません」と言い切る。特別大会終了後のJ2リーグに向けては、「自信を持ってJ1に上がれるとサポーターに期待してもらえるチームにしていきたい」と意気込む。

次戦は3月15日午後2時から、鳴門市のポカリスエットスタジアムでJ3・カマタマーレ讃岐と対戦する。新主将のリーダーシップの下、チームはJ1昇格への道を着実に歩み続ける。

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