デフサッカー銀メダリスト岩渕亜依選手、母校で障害理解の授業を実施
デフサッカー岩渕選手、母校で障害理解の授業

デフサッカー銀メダリストが母校で特別授業 障害理解の促進を呼びかけ

千葉県船橋市出身で、昨年11月開催の東京2025デフリンピック・サッカー女子日本代表として銀メダルに輝いた岩渕亜依選手(32)が、2月26日に母校である同市立三咲小学校でスポーツ体験授業を行いました。この授業は6年生143名を対象に実施され、岩渕選手は「障害がある人にも進んでコミュニケーションを取り、障害への理解が広がってほしい」と熱く語りかけました。

地元船橋で育った銀メダリストの軌跡

岩渕選手は船橋市内の小中高校を卒業し、小学4年生から6年生にかけては男子とともにサッカー部で活動していました。大学時代に再びサッカーを始め、昨年のデフリンピックでは2得点を挙げる活躍を見せ、日本チームの初のメダル獲得に大きく貢献しました。その功績が認められ、12月には船橋市から特別功労表彰を受けています。

「生まれ育った故郷に貢献したい」という強い思いから、今回の市教育委員会主催の体験授業に参加。岩渕選手と同じケイアイスター不動産「チャレンジドアスリートチーム」に所属する2選手と、チーム監督でデフリンピック女子日本代表の山本典城監督も講師として加わり、充実したプログラムが展開されました。

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音のないサッカーの世界と多様なコミュニケーション方法

体育館で行われた授業では、岩渕選手らがデフサッカーについて詳しく説明しました。デフサッカーは聴覚障害のある選手が補聴器や人工内耳を外してプレーするため「音のないサッカー」と呼ばれ、視覚的な合図やチームワークが特に重要になるスポーツです。

さらに、聴覚障害者が日常で用いるコミュニケーション方法についても紹介が行われました。

  • 手話:手指や表情を使った視覚的な言語
  • 口話(こうわ):相手の口の形から会話内容を読み取る技術
  • ジェスチャー:身振り手振りによる意思伝達
  • 筆談:文字によるコミュニケーション

また、スマートフォンなどで利用できる無料アプリを活用し、言葉を瞬時に文字化する技術も日常的に使われていることが説明されました。

児童たちの積極的な参加と気づき

講演後には、児童たちがサッカーのドリブル練習やフットサルの試合を楽しみました。実際にボールを蹴りながら、障害者スポーツの楽しさを体感する貴重な機会となりました。

参加した吉田紗雪さん(12)と青木佑太さん(12)は「障害と障害者、そして障害者スポーツについて、多くを知ることができました。障害者に会った時は、今日の経験を生かしたい」と感想を語り、授業を通じて得た新たな気づきを共有しました。

岩渕選手の母校での授業は、単なるスポーツ体験を超え、多様性を受け入れ、互いを理解し合う社会の重要性を次世代に伝える意義深い取り組みとなりました。地元出身のアスリートが子どもたちに直接語りかけることで、障害への偏見をなくし、誰もが生きやすい社会づくりへの第一歩が踏み出されたと言えるでしょう。

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