中日は5月14日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦で延長十二回の末、0-0で今季初の引き分けに終わった。打線は前日から続く得点圏の不振が響き、実に21イニング連続で得点を奪えなかった。四回には1死満塁の絶好機を作りながら、石川昂と土田が連続三振に倒れ、十一回にも1死一、二塁の好機を生かせなかった。DeNAの8投手による継投の前に計16三振を喫し、先発マラーが7回無失点の好投を見せたものの、援護することができなかった。
投手陣の踏ん張りで連敗回避
投手陣は踏ん張りと守備の奮闘で12個のゼロを並べ、同一カード3連敗は免れた。井上監督は「もちろん勝ちたかったが、よく守ってくれた」と前向きな言葉を残したが、チーム状況を考慮すれば一つでも負け越しを減らしたかった一戦。前夜に続く打線の沈黙が勝ちきれない要因となった。
四回の満塁機が最大の好機
主導権を握る最大の好機は四回だった。1死から村松の内野安打と連続四死球で満塁。今季から先発に転向した入江を攻め立てたが、続く石川昂は1ストライクからワンバウンドの変化球を振って追い込まれ、最後も低めのボール球で空振り三振。土田も同じく落差の大きい変化球に惑わされ、ワンバウンドの球に手が出て連続三振に倒れた。
石川昂は初球の見送りを反省する。「直球に絞っていたのに、外角いっぱいの150キロを見送ってしまった。直球も変化球も良い投手。良いコースに来たのはあるが、狙った球に手を出せなかったのが後に響いた」と悔やむ。脚の不調を訴えた福永に代わって昇格し、2日連続の先発出場。2軍で好調を示し、起爆剤として期待されたが、この打席を含めて3三振。約1カ月半ぶりの1軍で積極性や粘りを発揮できずにいる。
打線全体の不振深刻
狙い球を仕留めきれないのは石川昂に限らない。打線全体では前日から21イニング続けて無得点。2カード続けて勝ち越した前週は上向きの兆しを見せたが、この3連戦は全て2桁三振を喫し、押し出し死球の1点にとどまった。松中打撃統括コーチは「今は全体の調子が落ちている。データもあるが、本人たちが腹をくくっていけるかどうか」と奮起を求める。
岡林、上林、サノーら離脱者の多い野手陣。本職ではない外野で出場機会を得ている土田は「次のチャンスがあれば、やり返したい」と挽回を誓った。覇気を失わず、一丸で現状を打破していくしかない。



