パラスノボのレジェンド・ハッカビー、準決勝敗退も笑顔で「誰も輝きを曇らせてはいけない」と力強いメッセージ
ハッカビー準決勝敗退も「輝きを曇らせないで」とメッセージ

パラスノボのレジェンド・ハッカビー、準決勝で敗れるも力強いメッセージを発信

2026年3月9日、イタリア・コルティナダンペッツォで開催中のミラノ・コルティナ冬季パラリンピックにおいて、スノーボードクロス女子下肢障害の準決勝が行われた。過去2大会で計3つの金メダルを獲得してきた米国のブレナ・ハッカビー(30)は、このレースで敗退した。

レースの展開とハッカビーの姿

スノーボードクロスは、カーブや起伏のあるコースを4人で滑り降り、順位を競う競技である。ハッカビーはレース中、先頭の選手のすぐ後ろにぴったりとついて進んだが、終盤で2人の選手に抜かれてしまった。ゴール後、彼女は小さな娘2人をしばらく抱きしめる姿が見られた。

いつも通り紫色の長い髪をなびかせ、愛猫の写真を貼ったスノーボードで雪上を滑走するハッカビーの姿は、多くの観客の目を引いた。順位決定戦では、日本の坂下恵理選手と抱き合って健闘をたたえ合う場面もあった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

困難を乗り越えてきたレジェンドの軌跡

ハッカビーは14歳の時に骨肉腫を発症し、右ひざを切断した。体操をあきらめざるを得なかったが、リハビリで始めたスノーボードで才能を開花させた。2018年平昌パラリンピックでは2冠を達成し、2022年北京パラリンピックでは自身より障害の軽いクラスで金メダルと銅メダルを獲得。パラリンピックの顔として広く知られる存在となった。

私生活では、2016年に長女、2020年に次女を出産している。ハッカビーは娘たちに常々、「自分たちが大きな可能性を持っていることを知ってほしい」と伝えてきた。彼女は「私が娘たちのロールモデルでなければならないと思っている。そのために私が輝かないといけない」と語っている。

国際女性デーに込めたメッセージ

このレースが行われた3月8日は、国連が定める「国際女性デー」だった。SNSなどで女性や障害者の権利擁護を積極的に発信することで注目されるハッカビーは、世界の女性へのメッセージを問われ、少し考えてこう答えた。

「『あなたにはできない』という言葉に耳を貸さないでほしい。自分の直感を信じて努力を重ね、誰もあなたの輝きを曇らせてはいけない」

この力強い言葉を残し、ハッカビーは笑顔で会場を後にした。準決勝敗退という結果にもかかわらず、彼女の姿勢は多くの人々に感動と勇気を与えるものとなった。

パラスノーボードの現状と展望

パラスノーボードは近年、競技人口が増加し、注目度が高まっているスポーツである。ハッカビーのようなトップ選手の活躍が、多くの障害者アスリートに希望を与えている。今回のパラリンピックでは、日本からも初の女子代表として坂下恵理選手が出場し、ハッカビーをはじめとする世界のトップ選手たちの「きらきら」とした輝きを追いかけている。

ハッカビーのメッセージは、スポーツの枠を超えて、社会全体に響くものだ。障害の有無や性別に関わらず、誰もが自分自身の可能性を信じ、輝き続けることの重要性を改めて考えさせる内容となっている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ