福島県の2025年の観光客数が過去最高を記録し、2500万人を超えたことが、県の観光課が6月2日に発表した集計で明らかになった。これは、東日本大震災からの復興が進み、国内外からの観光客が増加したことが主な要因とみられる。
観光客数の内訳と増加要因
県によると、2025年の観光客数は前年比で約15%増加し、過去最高の約2550万人に達した。特に、外国人観光客は約300万人で、前年比で30%増加した。国内観光客も約2250万人と堅調に推移した。
主な観光地別の動向
- 会津エリア: 鶴ヶ城や会津武家屋敷など歴史的建造物が人気で、観光客数は約800万人。
- 浜通りエリア: 震災復興のシンボルである請戸漁港や、新たに整備された復興公園が注目を集め、約500万人。
- 中通りエリア: あぶくま洞や観光農園が家族連れに好評で、約1250万人。
県観光課の担当者は「復興の歩みを実感してもらえるよう、観光資源の磨き上げに努めてきた。今後も持続可能な観光地づくりを進めたい」と話している。
経済効果と今後の課題
観光客の増加に伴い、宿泊業や飲食業、土産品販売など関連産業への経済波及効果は約5000億円と試算されている。しかし、観光客の集中による交通渋滞や環境負荷が課題となっており、県は分散型観光の推進や、公共交通機関の利用促進策を検討している。
また、県は2026年度から新たな観光キャンペーンを開始し、さらなる誘客を図る方針だ。



