ノルディック複合存続の危機に、レジェンド渡部暁斗が観戦を熱烈に呼びかけ
2026年ミラノ・コルティナオリンピックでノルディック複合個人ノーマルヒルに出場する渡部暁斗選手(北野建設)が、11日に自身のX(旧ツイッター)を更新し、競技の模様をライブ観戦するよう強く呼びかけました。これは、国際オリンピック委員会(IOC)が競技の存続を視聴率などで評価していることを受けた緊急のアピールです。
集大成の五輪を前に、存続への切実な願い
渡部選手は、2014年ソチ大会から6大会連続で冬季五輪に出場している「レジェンド」として知られ、今シーズン限りで競技からの引退を表明しています。ミラノ・コルティナ五輪が集大成となる中、彼はXに次のように投稿しました。「IOCはノルディック複合の存続に対してTV視聴率にも注目しているので、是非沢山の方にライブ観戦していただけたら嬉しいです。頑張ります」。この呼びかけには、ファンから「存続がかかっている大事な局面ですね!微力ながら全力で応援します」といったエールが相次ぎ、競技への関心の高まりを示しています。
IOCの厳しい目線と競技の課題
ノルディック複合を巡っては、IOCのデュクレイ競技部長が8日の記者会見で、「ミラノ・コルティナ五輪での状況を注視し、その評価に基づき2030年仏アルプス五輪での実施を判断する」と語りました。競技には以下のような課題が指摘されてきました:
- メダル常連国が一部に限られていること
- 女子の選手層が比較的薄く、冬季五輪実施競技で唯一、女子種目がないこと
デュクレイ氏は、「状況がどこまで変わったのかを見極めたい。参加の広がり、トップ選手の偏在性、社会の関心度なども指標となる」と説明し、存続には多角的な評価が必要だと強調しました。
渡部選手の輝かしい実績と最後の意気込み
渡部選手は、2014年ソチ大会と2018年平昌大会で銀メダルを2つ獲得し、2022年北京大会では個人と団体で銅メダルを獲得するなど、日本のノルディック複合を牽引してきました。最後の五輪に向けて、「奇跡を起こせるようにやっていきたい」と意気込みを見せ、存続への願いを込めて観戦を呼びかけています。
ノルディック複合個人ノーマルヒルの競技は、11日午後6時からジャンプ前半、午後9時30分から距離後半が行われ、NHK総合で放送される予定です。この機会に、多くの視聴者がライブ観戦することで、競技の未来が大きく変わる可能性があります。