ミラノ・コルティナ五輪で銅メダル獲得、二階堂蓮選手の父との絆が光る物語
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックは9日(日本時間10日)、スキージャンプ男子個人ノーマルヒルで、北海道江別市出身の二階堂蓮選手(24)が銅メダルを獲得しました。これにより、二階堂選手は道産子として今大会初のメダリストに輝き、日本の冬季スポーツ史に新たな一ページを刻みました。
父・学さんへの感謝の言葉と深い絆
試合直後、二階堂選手は元ジャンパーである父・学さん(59)に深い感謝を表明しました。「ジャンプを始めたきっかけの人。父がいなかったらこの銅メダルもないと思う」と語り、競技面での支援だけでなく、精神的な支えとなった父の存在を強調しました。表彰式後には肩を寄せ合う親子の姿が印象的で、その絆は今も変わらず強固です。
特別なヘルメットに込められた思い出と願い
二階堂選手の銅メダル獲得を後押ししたのは、父との絆が秘められた特別なヘルメットでした。昨年秋の海外遠征出発前、二階堂選手はめったに連絡しない父に電話をかけ、小学2年の冬に競技を始めた頃、父の地元の後輩である塗装業者に特別にペイントしてもらったヘルメットの思い出を語りました。当時は赤と黒を基調に炎のマークが入った「オリジナル」で、夢舞台には同じようにかっこいいデザインで出たいと願ったのです。
この依頼を受けたのは、過去に多くの五輪選手の用具を塗装してきた鷹栖町の風晴幹央さん(56)です。二階堂選手は疾走感をテーマに赤を基調とし、自身の干支にちなんだ蛇を入れてほしいと要望。出来上がったヘルメットには、金色の「昇り龍ならぬ、昇り蛇」が2頭描かれ、日本らしく桜の模様や金メダル獲得を願って金粉が散りばめられるなど、趣向が凝らされました。1月下旬に完成したこのヘルメットは、偶然にも二階堂親子がかつてがむしゃらに特訓していた頃の色合いと似ており、風晴さんも驚いたそうです。
小学時代の思い出が世界の舞台で花開く
小学5年生の頃の二階堂選手は、赤黒を基調としたヘルメットを着用しており、そのデザインは今回の「昇り蛇」ヘルメットにも通じるものがあります。父・学さんは「蓮、世界を狙おう。お前ならできる」と激励し、その言葉が銅メダルという形で実を結びました。このヘルメットは単なる用具ではなく、父と子の絆と夢を象徴するアイテムとして、五輪の舞台で輝きを放ちました。
二階堂選手の活躍は、家族の支援と個人の努力が結実した感動的なストーリーです。今後も彼のさらなる成長と、冬季スポーツ界への貢献が期待されます。