ミラノ・コリティナパラリンピック 健常者と笑い合える喜び…61歳中島選手が16年ぶり出場
ミラノパラ 61歳中島選手が16年ぶり出場 健常者と笑い合う喜び

ミラノ・コリティナ冬季パラリンピック開幕 中島洋治選手が16年ぶりの出場

2026年3月6日に開幕するミラノ・コリティナ冬季パラリンピックにおいて、長野県南相木村出身で佐久市在住の中島洋治選手(61)が、車いすカーリング混合ダブルスに出場します。中島選手は、信州でのカーリングとの出会いが自身の世界を広げたと語り、故郷への恩返しとして金メダル獲得を目指しています。

健常者と笑い合える楽しさが魅力

車いすカーリングは、ストーンを棒で押し出して投球し、スウィーピングがない点を除けば、基本的なルールは健常者のカーリングと同じです。そのため、健常者とチームを組んで対戦する機会も多くあります。中島選手はこの点について、「障害を問わず同じ場所で戦えることが素晴らしい。健常者と『お前下手だな』と笑い合えるのが楽しい」と魅力を語っています。

事故を乗り越え、カーリングで情熱を取り戻す

中島選手は幼少期から体を動かすことが好きで、野球やゴルフなど様々なスポーツに取り組んできました。しかし、23歳の時に交通事故で脊髄を損傷し、両脚が麻痺して車いす生活に。趣味もなく、会社と自宅を往復するだけの日々が続きました。

転機が訪れたのは39歳の時です。仲間に誘われ、長野県御代田町のカーリングホールみよたで行われた車いすカーリングの練習に参加しました。「自分がまたスポーツをできるとは思ってもいなかった」と振り返り、忘れていた情熱がよみがえりました。その後、チームに加入し、国内外に遠征するようになりました。

16年ぶりのパラリンピック出場を決意

中島選手は2010年のバンクーバー大会に4人制で出場しましたが、その後パラリンピックからしばらく遠ざかっていました。しかし、長野県軽井沢町などで練習を重ね、雪辱の機会を待ち続けました。今回、埼玉県出身の小川亜希選手(50)とコンビを組み、混合ダブルスで自身16年ぶりとなるパラリンピック出場を決めました。

故郷への感謝と競技の普及を願う

東信地域は、御代田町や軽井沢町に競技場があるなど、国内でも特にカーリングが盛んな地域として知られています。中島選手は、そこで生まれ育ったからこそ車いすカーリングと出会えたことに感謝しています。「ここまで続けてこられたことは自分の財産です。パラリンピックで活躍することで、競技の魅力を多くの人に知ってもらえれば」と意気込みを語りました。

中島選手は、健常者と共に楽しめるスポーツの価値を強調し、ミラノ・コリティナ大会での活躍に期待が寄せられています。