スピードスケート日本勢、メダル目標5個達成厳しく かつての看板種目不振で苦戦続く
スピードスケート日本勢、メダル目標5個達成厳しく (16.02.2026)

スピードスケート日本勢、メダル目標5個達成に暗雲 かつての看板種目不振で苦戦続く

ミラノ共同 2026年ミラノ・コルティナオリンピックにおけるスピードスケートの日本代表チームが、深刻な苦戦を強いられている。大会16日時点で獲得したメダルは、女子選手の高木美帆がもたらした銅メダル2個のみに留まっている。日本スケート連盟が掲げていた「複数の金メダルを含む合計5個」という目標の達成は、現状では極めて厳しい見通しとなっている。

男子500mの不振が最大の誤算 若手海外選手に圧倒される

今回の日本勢の低迷において、最大の誤算となったのは、かつての看板種目であった男子500メートルの不振だ。日本選手の最高順位は新濱立也の6位に止まり、前回北京五輪で銅メダルを獲得した森重航倉坪克拓は、ともに故障の影響もあって2桁順位に沈んだ。

この種目で優勝したのはアメリカのジョーダン・ストルツ(21歳)、2位はオランダのイエニング・デボー(22歳)と、若い海外選手が台頭。彼らは日本勢を0.5秒から1秒近くも引き離す圧倒的な速さを見せた。日本代表コーチの一人はこの状況を憂慮し、「少なくともあと2大会は銅メダルを狙うしかない」との厳しい見解を示している。

女子陣も課題山積 強化体制のあり方に疑問符

女子500メートルでは、本命種目ではない高木美帆が3位に入り銅メダルを獲得した一方で、メダル有力視されていた吉田雪乃は13位に終わった。吉田は涙ながらに、五輪の舞台では普段指導を受けているコーチが近くにいないことへの不安を明かし、選手の心理的サポートの重要性が浮き彫りとなった。

さらに、前回北京五輪後にナショナルチームを離脱し、個別強化を選択する選手が増加している現状も指摘されている。これにより、日本の強化体制のあり方そのものに大きな課題が生じていることが明らかになった。

残る有望種目は限定的 高木美帆への依存構図続く

今後の日本勢のメダル獲得の可能性が残されている種目は、女子団体追い抜きと女子1500メートルにほぼ限定されている。いずれも高木美帆が中心的な役割を担うことが予想され、31歳の最年長エースに依存せざるを得ない構図は変わっていない。

日本スケート連盟の掲げた高い目標に対して、現実は厳しい結果となっており、今大会における日本スピードスケート陣の総括と、将来に向けた抜本的な強化策の再構築が急務となっている。