自転車レース死亡事故で主催団体幹部ら書類送検、安全対策怠る
自転車レース死亡事故で主催団体幹部ら書類送検

自転車レース中の死亡事故で主催団体幹部らを書類送検

北海道上富良野町で2023年9月に発生した自転車ロードレース中の死亡事故をめぐり、北海道警察は2026年2月16日、安全対策を怠ったとして、主催団体の幹部ら男性3人を業務上過失致死容疑で旭川地方検察庁に書類送検した。道警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

事故の概要と容疑内容

事故は2023年9月8日、自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」の開催中に発生した。上富良野町の道道で、出場選手の東京都日野市在住の大学生、五十嵐洸太さん(当時21歳)が乗る自転車が対向車線の乗用車と衝突。五十嵐さんは死亡した。

書類送検されたのは、主催団体である公益財団法人「ツール・ド・北海道協会」の理事長(78歳)と安全対策担当者(63歳)、および警備を担当した会社の社員(54歳)の3人。容疑は、選手の安全確保を怠り、事故を起こさせて五十嵐さんを死亡させた業務上過失致死とされている。

追加の書類送検と今後の対応

道警は、乗用車を運転していた男性も、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死)容疑で書類送検した。これにより、事故に関与した計4人が法的な手続きの対象となった。

今回の書類送検は、スポーツイベントにおける安全管理の重要性を改めて浮き彫りにするものだ。主催団体には、参加者の安全を最優先にした対策が強く求められる。道警の「厳重処分」意見は、事故の重大性を反映し、司法の厳格な判断を期待する姿勢を示している。

今後、旭川地検が起訴するかどうかを判断することになる。この決定は、同種のイベントにおける安全基準や責任の在り方に影響を与える可能性がある。関係者や遺族は、公正な捜査と適切な処分を求めている。