埼玉・皆野高校、60年の歴史に幕 最後の卒業式で24人の門出を祝う
本年度限りで閉校となる埼玉県立皆野高校(皆野町)で、3月7日に最後の卒業式が開催される。合わせて実施される閉校イベントでは、プロの音楽家を招いたコンサートや校内見学が予定されており、3年生24人の門出を盛大に祝おうと、同窓生や元職員、地元関係者らに広く来場を呼びかけている。
60年の歴史に幕 秩父高校と統合へ
同校は1966年に開校し、今年で60年を迎える。しかし、今年4月からは県立秩父高校(秩父市)と統合されることになり、新校は秩父高校の現校舎を使用するため、皆野高校の校舎は長い歴史に幕を閉じることとなる。この統合に伴い、県内では皆野高校を含む計6つの県立高校が3月いっぱいで閉校となる見込みだ。
「60年のあゆみ実行委員会」が最後の1年を盛り上げ
在校生が3年生のみとなった昨春以降、同校は同窓会などで構成される「60年のあゆみ実行委員会」と協力し、最後の1年間を記念する様々な企画を展開してきた。1期生から全世代が集う交流イベントや、最後の文化祭には幅広い年代の同窓生らが訪れ、賑わいを見せた。
さらに、生徒の活動を紹介する学校ホームページのコーナーを千日連続で更新するという話題作りにも取り組み、大きな反響を呼んだ。地域住民への感謝を伝える垂れ幕とポスターも作成され、皆野町役場などに掲示されている。
卒業式と閉校イベントの詳細
3月7日の卒業式では、初めての卒業生であった1期生が初めて送辞を読むという特別な演出が予定されている。閉校イベントでは、コンクール受賞経験を持つ4人のサクソフォン奏者による「はなむけコンサート」が開催され、校歌や生徒がリクエストした卒業関連の曲が演奏される。
校内見学では、教室でのプチ同窓会や、かつての職員が参加する企画も用意されている。3年生には、使い古した机の天板を4分の1に切り、レーザーで文字入れして作られた感謝状が贈られる予定だ。
校長と生徒の思い
浅見和義校長(65)は「通常どおりに保護者や教職員らのみで卒業式を行うと80人弱しかいない。3年生が寂しい思いをしないよう、盛大な拍手で送り出せれば」と語り、多くの参加を呼びかけている。
生徒会副会長の吉田蒼太朗さん(18)は「同窓生や今まで関わってくださった多くのみなさまと共に高校を閉じたいです。ぜひご参加をお願いします」とコメントし、最後の瞬間を共有したい思いを伝えた。
参加方法と問い合わせ
卒業式は午前10時から、閉校イベントは午後1時から開催される。参加は事前申込制で、期限は3月1日まで。同校のホームページや電話で受け付けており、問い合わせは同校(電話0494-62-2076)まで。
このように、埼玉県立皆野高校は60年の歴史に幕を下ろすにあたり、最後の卒業生たちを温かく送り出すための準備が整えられている。多くの関係者の参加により、記念すべき一日となることが期待されている。



